和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年04月02日(水)

クマノザクラ見頃 訪問者楽しませる、和歌山県古座川町

水面に美しい花を映すクマノザクラ(25日、和歌山県古座川町潤野で)
水面に美しい花を映すクマノザクラ(25日、和歌山県古座川町潤野で)
清流との共演が楽しめるクマノザクラ(和歌山県古座川町山手で)
清流との共演が楽しめるクマノザクラ(和歌山県古座川町山手で)
少しずつ散り始めたタイプ標本木(和歌山県古座川町池野山で)
少しずつ散り始めたタイプ標本木(和歌山県古座川町池野山で)
 和歌山県古座川町内でクマノザクラが見頃を迎えている。春の陽気が続き、訪れた人たちを楽しませている。


 同町潤野の山中にあり、「潤野の四姉妹桜」として親しまれているクマノザクラはほぼ満開。ため池が水鏡となり、美しいサクラを映し出していた。

 町観光協会などが作成した「クマノザクラMAP」では、県道沿いの直売所「みんなの店」(明神)から徒歩約1時間と紹介している。25日もハイキングを楽しむ人の姿が見られた。

 同町山手では、古座川の支流・小川沿いにあるクマノザクラが満開になり、清流を彩っている。

 2018年の論文発表の際に標本として採取された同町池野山の「タイプ標本木」は散り始め。風が吹くと花びらが舞っていた。

 町観光協会は「今年は例年に比べて1週間ほど開花が遅かったが、暖かい日が続き一気に咲き始めた」と話した。ソメイヨシノの開花は例年と同程度だという。

■29、30日ライトアップ 標本木と「一枚岩」周辺

 町観光協会は29、30日、タイプ標本木のクマノザクラと、相瀬の「古座川の一枚岩」周辺のソメイヨシノをライトアップする。時間は午後6時~7時半。