和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年03月18日(火)

カワヅザクラ町彩る サイクリングやライトアップ、和歌山県古座川町でイベント

満開のカワヅザクラの並木沿いを自転車で走る参加者(16日、和歌山県古座川町大柳で)
満開のカワヅザクラの並木沿いを自転車で走る参加者(16日、和歌山県古座川町大柳で)
ライトアップされたカワヅザクラ(和歌山県古座川町鶴川で)
ライトアップされたカワヅザクラ(和歌山県古座川町鶴川で)
 カワヅザクラが見頃を迎えている和歌山県古座川町で15、16日、町観光協会主催のサイクリングやライトアップのイベントがあった。県内外から多くの人が訪れ、町を彩るピンク色の花を楽しんでいた。

■春を全身で体感 サイクリングに60人

 16日は春を体感するサイクリングイベント「KOZAGAWA EXPERIENCE & RIDE(コザガワ エクスペリエンス アンド ライド)Vol.02」があった。約60人が参加し、時折雨が降る中、サクラや名所を巡った。

 イベントは昨年初めて開催し、今回で2回目。一枚岩(相瀬)や滝の拝(小川)、虫喰岩(池野山)といった名勝地を巡りながら、サクラを楽しむ「Hanami(ハナミ)コース」や、国際ロードレースの舞台を走ることができる「国際ロードレースコース and Hanamiコース」の二つのコースを設定した。

 この日は前日の悪天候の影響で路面状況が悪く、一部でコースが変更になった。参加者は新宮市のキナンをメインスポンサーとする「キナンレーシングチーム」の選手らと共にコースを走った。各地に設置されたエイドステーション(休憩地点)ではジビエなどの特産品やピザ、梅酢ジュースなどが振る舞われた。

 三重県紀宝町から家族5人で参加した鬼海将一さん(41)は「初めてこういったイベントに参加した。景色も良く、みんなと走るのが気持ちいい。子どもにもこういう経験をさせてあげたいと思っていた。来年も参加したい。今回は自転車を借りたけれど、来年は自転車を買わないと」と笑顔を見せた。次男の蓮君(7)は「坂がいっぱいあって疲れた。サクラがきれいだった」と話した。

■幻想的な光景に 鶴川公園でライトアップ

 同町鶴川の鶴川公園では15、16日、カワヅザクラのライトアップがあった。暗闇の中、花が照らされて浮かび上がり、訪れた人を楽しませた。

 国道371号沿いに町が整備した公園で、十数本のカワヅザクラが植えられ、地域のサクラの名所として親しまれている。

 町観光協会は「古座川 Light up Weekend(ライトアップウイークエンド)」と題し、町内3カ所でサクラのライトアップを企画。公園ではピンク色など四つのライトでサクラを照らした。多くの人が見物に訪れ、写真撮影を楽しんでいた。

 同協会は今後はクマノザクラのタイプ標本木(池野山)や、「古座川の一枚岩」にあるソメイヨシノでもライトアップを実施する。今年は開花が遅れており、開花状況を見ながら日程を決めるという。