和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年09月17日(火)

鐘響かせ 世界平和祈る 和歌山県みなべで紀南ユネスコ協会

世界平和を祈り鐘を突く参加者(6日、和歌山県みなべ町芝で)
世界平和を祈り鐘を突く参加者(6日、和歌山県みなべ町芝で)
 広島平和記念日の6日、紀南ユネスコ協会(濵野公二会長)は、和歌山県みなべ町芝の法伝寺で「平和の鐘」を響かせ、犠牲者の冥福とともに世界の平和を祈った。

 太平洋戦争末期の1945年8月6日に広島市に原子爆弾が投下されたことから、同市はこの日を「平和記念日」と定め、毎年式典を開いている。同協会も89年から、平和の願いを込め鐘を響かせる活動を田辺広域の各地で続けている。

 法伝寺では協会の会員や地域住民ら18人が参加した。濵野会長(73)はロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとイスラム組織ハマスの軍事衝突に触れ「連日繰り広げるオリンピックは、スポーツを通じて平和でより良い社会を築くのが目的。終戦につながればと思う」と話した。田中隨晋住職(59)は「戦争がどれほど残酷であるか、残された遺族がどれほどつらい思いをしたかを、伝えていかなければと思う」と語った。

 みなべ町立図書館の司書も参加し、戦争や平和をテーマにした2冊の絵本の読み聞かせをして平和の尊さを訴えた。

 その後、参加者が順番に鐘を突いた。近くに住む山本淑代さん(61)は「世界が平和となり、暮らしが落ち着いてくれればと思う」と話した。