和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

ガンカモ17種1万2451羽が飛来 富田川はマガモとカルガモ倍増、和歌山

富田川で羽休めするマガモの群れ(和歌山県白浜町平で)
富田川で羽休めするマガモの群れ(和歌山県白浜町平で)
 和歌山県は本年度のガンカモ類生息調査の結果を発表し、県内で17種計1万2451羽(昨年度19種1万2468羽)を確認した。富田川ではマガモとカルガモの飛来が多く、955羽(400羽)と昨年度から倍増した。

 富田川では、白浜町のしらさぎ橋周辺でマガモ381羽(4羽)とカルガモ208羽(67羽)を確認した。このほか、日高川町の椿山ダムでは、昨年度と同様にオシドリの大きな群れが見られた。

 県内で目撃例が少ない種としては、ミコアイサ7羽が紀の川市の平池で、ホオジロガモ1羽が白浜町の中池で、アメリカヒドリ1羽が古座川河口で、それぞれ確認された。また、トモエガモは環境省のレッドリストで絶滅危惧2類の渡り鳥だが、近年全国的に飛来数が増えており、県内でも3地点で計71羽が見られた。

 カモ類の内訳は、マガモ3581羽(昨年度3128羽)▽ヒドリガモ2668羽(2831羽)▽カルガモ2396羽(2168羽)▽コガモ686羽(787羽)▽ホシハジロ540羽(664羽)▽オカヨシガモ461羽(364羽)▽キンクロハジロ207羽(166羽)▽ヨシガモ191羽(89羽)―など。

 この調査は、環境省が毎年冬に全国一斉に行っている。本年度は1月14日にあり、県内では、日本野鳥の会県支部会員や県鳥獣保護管理員ら63人が、県内の河川や池、海岸などの飛来地231カ所で調査した。