和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

若手スタッフで新体制 和歌山ウェイブス・野球の関西独立リーグ

和歌山ウェイブスの若手スタッフ。左から松本聡コーチ、西河洋樹球団代表、田井良樹さん、藤原楓コーチ(和歌山県上富田町朝来の球団事務所で)
和歌山ウェイブスの若手スタッフ。左から松本聡コーチ、西河洋樹球団代表、田井良樹さん、藤原楓コーチ(和歌山県上富田町朝来の球団事務所で)
名称を募集している和歌山ウェイブスのイメージキャラクター(球団提供)
名称を募集している和歌山ウェイブスのイメージキャラクター(球団提供)
 和歌山県田辺・西牟婁に拠点を置く野球・さわかみ関西独立リーグの和歌山ウェイブスは、監督に元プロ野球選手の西村憲さん(37)、球団代表に西河洋樹さん(30)が就任した。若手を中心とした新体制で今季に臨む。西河さんらスタッフ4人はいずれも県外出身の元選手で、現役引退後もチームに残った。「お世話になった地域に恩返ししたい」と張り切っている。


 ウェイブスは昨季、チーム名を和歌山ファイティングバーズから変更し、5年ぶり2回目のリーグ優勝を果たした。昨季まで5年間監督を務めた川原昭二さん(70)が勇退。阪神タイガースなどで活躍したゼネラルマネジャー(GM)の濱中治さん(45)の誘いで、阪神の元投手で社会人野球や独立リーグのコーチを経験した西村さんが新監督に就いた。

 新しい球団スタッフは西河さんのほか、コーチの松本聡さん(28)と藤原楓さん(25)、広報担当の田井良樹さん(25)。西河さんと田井さんは昨年まで、松本さんと藤原さんは22年までウェイブスの選手だった。

 西河さんは兵庫県出身。ウェイブスでは5年間、捕手や内野手を務め、主将も経験した。梅とミカンの農家でアルバイトをしていた。「いろんな人に支えていただいたお返しがしたい。子どもの野球教室など野球人口の増加につながる取り組みや、紀北での周知に力を入れたい」と話す。

 東京都出身の松本さんは昨年、球団スタッフやブルペン捕手を務めた。兵庫県出身の藤原さんは昨年、キッチンカーでイチゴジュースを販売する仕事をしながらウェイブスをサポートした。静岡県出身の田井さんはウェイブスで3年間、投手として活躍した。

■戦力大きく変わる

 今季のウェイブスは選手が大幅に入れ替わる。昨季の選手22人のうち、残ったのは田辺市出身で昨季盗塁王の小川佐和外野手(23)、同市出身で昨年5月に加入した關矢光佑投手(24)、和歌山市出身の小﨑雅人投手(19)ら9人。トライアウト(入団テスト)で新たに6人の入団が決まっている。昨季の優勝に貢献した西垣彰太投手(24)、深谷力捕手(23)、生島大輔選手兼コーチ(37)は移籍した。

■20日に入団テスト

 球団は20日午後1時から、御坊市塩屋町の御坊総合運動公園野球場でトライアウト(入団テスト)を実施する。参加費は3千円。参加資格は4月1日時点で15歳以上の経験者。球団の公式ホームページやSNS、電話から申し込みが必要だが、当日の参加も可。地元の選手の参加を歓迎している。

■キャラの名称募集

 球団はイメージキャラクターの名称も募集している。31日まで。球団のマークと同様にシャチをモチーフにしている。応募は公式インスタグラムのダイレクトメールで。当選者には賞品を出すという。

 問い合わせは、和歌山ウェイブス(0739・34・5020)へ。