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2024年12月22日(日)

田辺OB、甲子園で勝利! マスターズ野球全国大会、東日本3位に5-2

マスターズ甲子園で勝利を収めた田辺高校OBチーム(兵庫県西宮市で)=提供
マスターズ甲子園で勝利を収めた田辺高校OBチーム(兵庫県西宮市で)=提供
 元高校球児が出身校別にチームを組んで戦う硬式の大会「マスターズ甲子園」(全国高校野球OBクラブ連合など主催)が11、12日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場であり、西日本3位で初出場した和歌山県の田辺高校OBチームが東日本3位の国府高校OBチーム(愛知県)に5―2で勝った。

 田辺OBは第20回を記念した全国高校OBトーナメントを勝ち進み、西日本大会3位で本大会の出場権を得た。本大会は20チームが参加し、各地区の代表チームが1試合ずつ戦ったほか、OBトーナメントを勝ち上がった西日本と東日本の1~3位同士のチームがそれぞれ対戦した。

 田辺OBと国府OBの試合は、両チームとも3回まで34歳以下の選手が出場して1―1の同点。4回から35歳以上の選手が出場し、田辺OBは4回裏に満塁からの適時打で3点を奪うと継投で9回まで逃げ切った。

 田辺OBは、マネジャーの女性1人を含めて50人をメンバー登録した。その中には、1995年夏の甲子園に出場した田辺高校のベンチ入りメンバー6人もいた。95年は初戦で敗れており、甲子園での「初勝利」を世代を超えて喜んだ。

 95年を含めて田辺高の監督を20年以上務め、マスターズ甲子園でも監督を務めた愛須貴志さん(63)は「トーナメントを勝ち上がって甲子園に出場し、試合を楽しみ、勝ててよかった。また甲子園を目指したい」と話した。

 田辺高の元監督で、参加者の中では最高齢のベンチ入りメンバーとなった岩本英樹さん(87)は「勝ち負けではなくみんなで楽しむ雰囲気で、いい思い出になった」と話している。