和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

9割が「今後も食べたい」 うめ振興協が梅干しモニター調査

梅の天日干し(和歌山県田辺市で)
梅の天日干し(和歌山県田辺市で)
 和歌山県田辺市とJA紀南でつくる「紀州田辺うめ振興協議会」は、今冬に実施したモニター調査「梅干し食べようプロジェクト」の結果をまとめた。梅干しを食べる習慣がなかった参加者の9割以上が、今後も食生活に取り入れたいと答えた。

 調査は、梅干しを食習慣に取り入れてもらうきっかけにしようと毎年実施している。週に1回以下しか梅干しを食べていない100人を全国から募集した。

 協議会が提供した塩分7%の梅干しを1日に1粒、茶に入れて箸でつぶしてかき混ぜ「梅干し茶」にして飲んでもらうか、そのまま食べてもらい、体調の変化などを記録してもらった。実施期間は60日間。回答率は96%。

 回答者のうち、梅干しを食べる習慣を「今後も続けたい」と答えた人は54人。「続けたいが毎日は困難」「時々は食べたい」も含めると、94人が今後も食生活に取り入れたいとした。

 調査期間中の体調の変化を複数回答で聞いたところ、疲労感の持ち越しが改善されたと答えた人が57人で最も多かった。自由記述では「肉体労働後の疲労回復が早い気がする」などの感想があった。

 梅の成分にはインフルエンザウイルスの抑制効果があるとされていることから、期間中の風邪やインフルエンザの罹患(りかん)状況も聞いた。コロナ禍でマスク着用や手指消毒をする人が多く、もともとインフルエンザにかかる人が減っていることもあり単純比較は難しいものの、今冬に罹患した人は18人(例年37人)と少なかった。

 協議会事務局の担当者は「全国各地からの多くの参加者に梅干しを食べる習慣を付けていただくことができた」と話している。