和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月17日(日)

「ジオ視点」で見どころ紹介 那智勝浦町のまちなか散策パンフ

まちなかジオツアー実行委員会が作成したパンフレット(和歌山県那智勝浦町で)
まちなかジオツアー実行委員会が作成したパンフレット(和歌山県那智勝浦町で)
 ジオパークの活動を通じて和歌山県那智勝浦町と太地町の新しい魅力の発見や産業づくりを目指している「まちなかジオツアー実行委員会」(委員長=森川起安・南紀くろしお商工会長)が、那智勝浦町のまちなかを散策してもらうためのパンフレットを作った。「ジオの視点」から、同町で新鮮な生マグロが多く水揚げされる理由や温泉が豊富に湧く仕組みを解説したり、見どころを紹介したりしている。


 パンフレット「プラットナ!!那智勝浦まちなか巡りガイドぷらなちMAP」はA3サイズの二つ折りフルカラー。南紀熊野ジオパーク推進協議会の活動促進事業を活用して2千部作成した。

 「弁天島」や「お蛇浦」といった見どころを紹介したまちなかの地図を掲載しているほか、町内に177の源泉がある温泉について「雨水が地下水になり、地下深くから上昇してきた熱水と出合うとともに、数十年~100年余りにわたって岩石を煎じつめて温泉水になっています」と、プレートとの関連を説明する4こま漫画も活用して解説。

 日本有数の水揚げ量を誇る生マグロについても、ジオの視点から説明。南紀熊野の海底は、大陸のプレートの下に海のプレートが沈み込み、陸に近い場所で急に深くなっており、それと海流の影響で大量のプランクトンが発生することで回遊魚であるマグロの通り道に良い餌場が生まれ、新鮮なマグロが取れる漁場となっていると説明している。

 実行委は「多くの観光客が訪れる那智勝浦町の魅力はジオパークの恵みによって育まれたものであることを、観光客はもちろん、地元の方にも知っていただければうれしい」と話している。

 パンフレットは南紀熊野ジオパークセンター(串本町)や宇久井ビジターセンター(那智勝浦町)などで配布しているほか、南紀熊野ジオパークのホームページからもダウンロードできる。

 問い合わせは宇久井ビジターセンター(0735・54・2510)へ。