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2024年12月16日(月)

【動画】那智大社の境内整備完了 竣功奉告祭営む

創建1700年を記念して取り組んだ境内施設整備事業の竣功奉告祭で舞を奉納するみこ(8日、和歌山県那智勝浦町で)
創建1700年を記念して取り組んだ境内施設整備事業の竣功奉告祭で舞を奉納するみこ(8日、和歌山県那智勝浦町で)
 和歌山県那智勝浦町那智山の世界遺産・熊野那智大社は8日、創建1700年を記念して2017年から進めていた境内施設の整備が完了したとして竣功(しゅんこう)奉告祭を営んだ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、奉告祭は一部の関係者のみで執り行った。

 整備事業では、雨漏りがするなど老朽化していた拝殿(礼殿)の改修に取り組んだほか、宝物殿や手水舎、別宮、鳥居なども修復したり、塗り替えたりした。総事業費は約2億8千万円。

 この日は、関係者や施工業者ら約20人が参列した。拝殿で男成洋三宮司(66)が祝詞を奏上し、みこも舞を奉納するなどして神事を営んだ後、境内に設けた記念碑を除幕。参列者で整備事業の完了を祝い合った。

 男成宮司は「多くの方々のご協力を頂き、この4月に竣功した。新型コロナの関係で奉告祭を秋に延期していたが、まだ感染が続いており、多くの方々をお招きできなかったのは大変に残念。整備事業によって一新されたので、ぜひお参りいただきたい」と話していた。