突然の長期休校に「どうする」 現場や保護者に戸惑い
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、安倍晋三首相が全国の小中学校と高校、特別支援学校について3月2日から春休みまで臨時休校を要請した。突然の方針に、和歌山県紀南地方の学校現場や保護者に困惑が広がっている。各市町の教育委員会は28日午後に臨時校長会を開き、対応を協議する。上富田町では午前中に協議があった。
白浜町内のある小学校長は「感染予防(のための休校)と言われたら何も言えないが、考えないといけないことが多過ぎる」と対応の難しさを語った。
田辺市内の中学校長は「成績は学年末のものとして評価はできる。ただ卒業式、入試はどうなるのか。県教委や市教委の方針を受け、対応しなければならない。休校中の生徒の過ごし方も課題だ」と話した。
市内の小学校長は「子どもが不利益にならない対策が必要。学力をどう保障するのか。1~5年生は来年度に未履修の部分を授業することもできるが、6年生が中学校に持ち越すのは難しい。休校中、低学年児童はどう過ごすのか。文科省がきっちり示すべきだ」と指摘した。
すさみ町の坂本祐二教育長は「例えば登校日を設けるとか、教員が家庭訪問して成績表を渡すことも方法としてはあり得る」と語った。
■ 親「子ども どう過ごす」
田辺市では保育所は通常通り、学童保育所は午後1時半からの予定。小学校5年の長男と2年の長女がいる会社員女性(38)は「対応が中途半端。学童保育までの時間、学校で預かってもらうにしても、子どもがどういう形で過ごすのか分からない。いっそ、学童保育にも通わせず、子ども2人で留守番させようと思っている」と話す。
小学校1年の長女、保育園児の次女(5)と三女(4)がいる会社員男性(33)は「妻もパート勤めをしており、午前中も学校で預かってもらえるならば預けたい。共働きの家庭の子どもはだいたい学校に来るのでは。それなら休校にせず、普通に学校を開けていればいい」と疑問を口にした。
龍神村と本宮町では地域の小学生を対象に、普段の長期休業時には「子どもの居場所づくり事業」をしている。臨時休校も学童保育所と同様の対応をする方向で検討している。龍神村の団体職員男性(44)は「共働きで小学5年生の子どもがいるが、1人で一日中家にいることになると思うと不安。できれば臨時休校の間も子どもの居場所をつくってほしい」と話した。
白浜町内のある小学校長は「感染予防(のための休校)と言われたら何も言えないが、考えないといけないことが多過ぎる」と対応の難しさを語った。
田辺市内の中学校長は「成績は学年末のものとして評価はできる。ただ卒業式、入試はどうなるのか。県教委や市教委の方針を受け、対応しなければならない。休校中の生徒の過ごし方も課題だ」と話した。
市内の小学校長は「子どもが不利益にならない対策が必要。学力をどう保障するのか。1~5年生は来年度に未履修の部分を授業することもできるが、6年生が中学校に持ち越すのは難しい。休校中、低学年児童はどう過ごすのか。文科省がきっちり示すべきだ」と指摘した。
すさみ町の坂本祐二教育長は「例えば登校日を設けるとか、教員が家庭訪問して成績表を渡すことも方法としてはあり得る」と語った。
■ 親「子ども どう過ごす」
田辺市では保育所は通常通り、学童保育所は午後1時半からの予定。小学校5年の長男と2年の長女がいる会社員女性(38)は「対応が中途半端。学童保育までの時間、学校で預かってもらうにしても、子どもがどういう形で過ごすのか分からない。いっそ、学童保育にも通わせず、子ども2人で留守番させようと思っている」と話す。
小学校1年の長女、保育園児の次女(5)と三女(4)がいる会社員男性(33)は「妻もパート勤めをしており、午前中も学校で預かってもらえるならば預けたい。共働きの家庭の子どもはだいたい学校に来るのでは。それなら休校にせず、普通に学校を開けていればいい」と疑問を口にした。
龍神村と本宮町では地域の小学生を対象に、普段の長期休業時には「子どもの居場所づくり事業」をしている。臨時休校も学童保育所と同様の対応をする方向で検討している。龍神村の団体職員男性(44)は「共働きで小学5年生の子どもがいるが、1人で一日中家にいることになると思うと不安。できれば臨時休校の間も子どもの居場所をつくってほしい」と話した。