和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年04月17日(木)

3年ぶり、1人入園 新庄幼稚園が再開、和歌山県田辺市

新庄幼稚園に入園した、池本愛飛ちゃん(10日、和歌山県田辺市新庄町で)
新庄幼稚園に入園した、池本愛飛ちゃん(10日、和歌山県田辺市新庄町で)
 在園児がいなくなり、2023年4月から休園していた和歌山県田辺市新庄町の市立新庄幼稚園で10日、3年ぶりの入園式があった。池本愛飛ちゃん(4)1人が入園し、保護者や職員らに迎えられ新たな生活のスタートを切った。


 色とりどりの花鉢で会場が彩られた中、愛飛ちゃんは緊張した様子で、担任に手を引かれながら入場した。園歌を全員で歌った後、担任が愛飛ちゃんの名前を呼ぶと、元気よく「はい」と返事した。

 伊藤義昭園長(53)は「愛飛ちゃんの入園を楽しみにしていました。幼稚園は少しの間お休みしていたので、きっと園も喜んでくれている。これから歌を歌ったり、お絵かきしたりといっぱい楽しみましょう」と呼びかけた。

 歓迎の歌では、愛飛ちゃんと職員らが向かい合い、折り紙で作ったチューリップを手に持ち、童謡「チューリップ」を全員で歌った。

 式の後、愛飛ちゃんは「歌を歌うのが好き。明日からも楽しみ」と顔をほころばせた。

 新庄幼稚園は4歳児と5歳児の2年保育。2年間の休園中には未就園児を対象に、週1回庭園を遊び場として開放していたという。同園は、途中入園も募集している。