富田に津波避難タワー 避難困難地域が解消、和歌山県白浜町
南海トラフ巨大地震による津波に備え、和歌山県白浜町が同町富田で建設を進めていた津波避難タワーが完成した。町内に11地区あった避難困難地域は、このタワーの完成で解消した。
建設した場所は、世界遺産の熊野古道大辺路「富田坂」の入り口にある草堂寺の近くで、海抜2・4メートルの元農地。
施設は鉄骨3階建て。避難スペースは、高さ12・2メートルの屋上階(屋外)86平方メートルと、高さ9・1メートルの3階(屋内)72平方メートルの計158平方メートル。収容人数は約150人。
3階には保存水、食料、毛布などを入れた備蓄倉庫や脱衣所、ベンチシートがある。屋上階には、照明や携帯電話の充電などに利用する電力確保のためにソーラーパネルを設置している。総事業費は約1億9500万円で、国が7割負担する緊急防災・減災事業債を充てた。
津波避難困難地域とは、住民が地震発生5分後に徒歩(毎分30メートル)で自治体指定の避難場所に到着する前に津波被害に遭うと想定される地域。県が2014年10月に発表した時点で、町内の避難困難地域は11地区、対象人口1800人だった。
町は県の発表を受け、各地区で避難タワーや避難ビルの建設、避難路の整備などを進めてきた。
町地域防災課の吾妻孝紀係長は「津波避難困難地域の解消を目的にしたハード整備はこれで一段落した。今後は地域の方々と連携して早く逃げるための訓練に積極的に取り組んでいきたい」と話している。
町は27日に津波避難タワーの完成式を開く。地域住民を対象にした内覧会などを予定している。
建設した場所は、世界遺産の熊野古道大辺路「富田坂」の入り口にある草堂寺の近くで、海抜2・4メートルの元農地。
施設は鉄骨3階建て。避難スペースは、高さ12・2メートルの屋上階(屋外)86平方メートルと、高さ9・1メートルの3階(屋内)72平方メートルの計158平方メートル。収容人数は約150人。
3階には保存水、食料、毛布などを入れた備蓄倉庫や脱衣所、ベンチシートがある。屋上階には、照明や携帯電話の充電などに利用する電力確保のためにソーラーパネルを設置している。総事業費は約1億9500万円で、国が7割負担する緊急防災・減災事業債を充てた。
津波避難困難地域とは、住民が地震発生5分後に徒歩(毎分30メートル)で自治体指定の避難場所に到着する前に津波被害に遭うと想定される地域。県が2014年10月に発表した時点で、町内の避難困難地域は11地区、対象人口1800人だった。
町は県の発表を受け、各地区で避難タワーや避難ビルの建設、避難路の整備などを進めてきた。
町地域防災課の吾妻孝紀係長は「津波避難困難地域の解消を目的にしたハード整備はこれで一段落した。今後は地域の方々と連携して早く逃げるための訓練に積極的に取り組んでいきたい」と話している。
町は27日に津波避難タワーの完成式を開く。地域住民を対象にした内覧会などを予定している。