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2025年05月13日(火)

宮﨑副知事で調整 知事選に、自民和歌山県連

報道陣の取材に応える宮﨑泉副知事(22日、和歌山県庁で)
報道陣の取材に応える宮﨑泉副知事(22日、和歌山県庁で)
 和歌山県の岸本周平知事の死去に伴う知事選(5月15日告示、6月1日投開票)で、自民党県連が副知事の宮﨑泉氏(66)=和歌山市=を有力候補の一人として、党内調整を進めていることが分かった。26日の代表役員会で諮るとみられる。

 県連は20日、和歌山市内で代表役員会を開き、擁立候補者選考を会長と会長代行、幹事長に一任すると決めた。26日の会議での決定を目指し調整している。

 宮﨑氏は大阪大学人間科学部卒業。1982年に県に採用され、企業振興課長や人事課長、知事室長を歴任。2019年から今年3月まで教育長、4月から副知事。岸本知事の死去に伴い、15日から職務代理者を務めている。

 県連関係者によると、宮﨑氏のほかに、国会議員らの名前も挙がっている。県連幹部は「県民や県政界が納得できるような人を選びたい。時間がないので早く、党内の調整を進めていく。県町村会とも協力関係をつくりたい」としている。

 22年の前回知事選では、県連が一時、県内出身の総務官僚の推薦を決定したが、その後、自民党と歩調を合わせてきた県町村会が岸本氏推薦を発表。県連は決定を覆し、岸本氏推薦にかじを切った。

 宮﨑副知事は22日、報道陣の取材に応じた。自民党県連からの出馬打診に対し、前向きな意向を示したとの報道について「岸本知事の意志をつないでいくために、一丸となって県政を進めていかないといけない。実際に県政を支えていただいている方々が一生懸命協議をしている最中であると認識している。そんな中で、私からはそういったコメントは差し控えたい」と述べた。