過去最大 146億円 東白浜に防災施設建設、和歌山県白浜町当初予算案
和歌山県白浜町は3日、総額146億3900万円の2025年度一般会計当初予算案を発表した。前年度を15億8240万円(12・1%)上回り、過去最大となった。南海トラフ巨大地震などの災害に備え、東白浜地区に防災施設を建設するなど、防災関連事業を数多く盛り込んでいる。4日開会の町議会3月定例会に提案する。
24年度の当初予算は町長選を控えた骨格予算だったため、補正予算(肉付け予算)を加えた内容を24年度当初予算額とし、比較している。
東白浜地区の防災施設の予算は2億636万円。旧白浜町内の集中備蓄拠点となる建物で、建設予定地は、現在の東白浜第2公園(海抜11・6メートル)。鉄骨2階建て、敷地面積は1690平方メートル、延べ床面積は340平方メートル。2階に水、食料などの備蓄品を保管し、1階は緊急避難所など多目的に活用する。26年3月までの完成を目指す。
11月30日に初めて実施する町内一斉防災訓練の費用339万円も計上。自衛隊や県警などと連携し、避難所開設、初期消火、ドローンによる物資運搬、炊き出し、簡易トイレ組み立てなどを訓練する。
そのほか防災関連では、事前復興計画策定(1034万円)、洪水ハザードマップ作成(850万円)などを盛り込んだ。
【その他の主な事業】
幹線道路沿い10カ所への防犯カメラ設置(505万円)▽日置川コミュニティーバス購入(435万円)▽産後ケア事業(310万円)▽サル対応の有害鳥獣おり購入(165万円)▽漁業担い手育成支援(443万円)▽商店街開業等支援事業補助金(300万円)。
【歳 入】
歳入は、町税が前年度比で7900万円増の32億900万円。地方交付税は国が示す地方財政対策を踏まえ2億4千万円増の41億4千万円。町債は、東白浜防災施設整備などの地方債の増加を見込んだことから、6億2500万円増の15億4100万円。歳入全体では、自主財源が42・3%、地方交付税などの依存財源が57・7%。
【歳 出】
歳出は、義務的経費が前年度に比べ3億7200万円増の62億5400万円。投資的経費は、東白浜防災施設整備や血深川河川改良などの普通建設事業費の増加で前年度に比べ5億5400万円増の18億9800万円。その他の経費全体としては、前年度に比べ6億5400万円増の64億8600万円を計上した。
■「防災・防犯を優先」 大江町長
大江康弘町長は「初めて取り組んだ当初予算の編成は、町の基礎をつくる『種まき予算』となった。厳しい財政の中ではあるが、防災・防犯に関する事業を優先した」と話した。
■4日から3月定例会
3月定例会は4日に開会し、25日までの22日間の予定。一般質問は13日。
24年度一般会計補正予算案は6360万円。大規模災害に備え、3・5トントラックのトイレカー(2315万円)、テント式パーティションなどの備蓄資機材(765万円)の購入費を盛り込んでいる。
24年度の当初予算は町長選を控えた骨格予算だったため、補正予算(肉付け予算)を加えた内容を24年度当初予算額とし、比較している。
東白浜地区の防災施設の予算は2億636万円。旧白浜町内の集中備蓄拠点となる建物で、建設予定地は、現在の東白浜第2公園(海抜11・6メートル)。鉄骨2階建て、敷地面積は1690平方メートル、延べ床面積は340平方メートル。2階に水、食料などの備蓄品を保管し、1階は緊急避難所など多目的に活用する。26年3月までの完成を目指す。
11月30日に初めて実施する町内一斉防災訓練の費用339万円も計上。自衛隊や県警などと連携し、避難所開設、初期消火、ドローンによる物資運搬、炊き出し、簡易トイレ組み立てなどを訓練する。
そのほか防災関連では、事前復興計画策定(1034万円)、洪水ハザードマップ作成(850万円)などを盛り込んだ。
【その他の主な事業】
幹線道路沿い10カ所への防犯カメラ設置(505万円)▽日置川コミュニティーバス購入(435万円)▽産後ケア事業(310万円)▽サル対応の有害鳥獣おり購入(165万円)▽漁業担い手育成支援(443万円)▽商店街開業等支援事業補助金(300万円)。
【歳 入】
歳入は、町税が前年度比で7900万円増の32億900万円。地方交付税は国が示す地方財政対策を踏まえ2億4千万円増の41億4千万円。町債は、東白浜防災施設整備などの地方債の増加を見込んだことから、6億2500万円増の15億4100万円。歳入全体では、自主財源が42・3%、地方交付税などの依存財源が57・7%。
【歳 出】
歳出は、義務的経費が前年度に比べ3億7200万円増の62億5400万円。投資的経費は、東白浜防災施設整備や血深川河川改良などの普通建設事業費の増加で前年度に比べ5億5400万円増の18億9800万円。その他の経費全体としては、前年度に比べ6億5400万円増の64億8600万円を計上した。
■「防災・防犯を優先」 大江町長
大江康弘町長は「初めて取り組んだ当初予算の編成は、町の基礎をつくる『種まき予算』となった。厳しい財政の中ではあるが、防災・防犯に関する事業を優先した」と話した。
■4日から3月定例会
3月定例会は4日に開会し、25日までの22日間の予定。一般質問は13日。
24年度一般会計補正予算案は6360万円。大規模災害に備え、3・5トントラックのトイレカー(2315万円)、テント式パーティションなどの備蓄資機材(765万円)の購入費を盛り込んでいる。