和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年01月16日(木)

香りもいいよ 木熟ポンカン 田辺や上富田で収穫、和歌山

収穫し、コンテナに入れられた葉付きのポンカン(和歌山県田辺市上秋津で)
収穫し、コンテナに入れられた葉付きのポンカン(和歌山県田辺市上秋津で)
 和歌山県田辺市上秋津などJA紀南管内で、木に実をならせたまま熟させた「木熟ポンカン」の収穫が始まっている。2月下旬まで続く見込み。

 管内では、上秋津を中心に旧田辺市内や上富田町の計約35ヘクタールで栽培されている。JAは今年の生産量を360トン(昨年比93%)と見込む。関東や京阪神などの市場に出荷する。

 上秋津の谷本雅保さん(63)は、かんきつ類の中でもポンカンを主とし、47アールで栽培しており、年明けから収穫を始めた。

 高温が続いた影響からか今年は少し色づきが遅れているほか、ヒヨドリに食べられる被害が多いという。葉を4枚ほど残して、1個ずつはさみを使って丁寧に収穫している。選果して、JAに出荷している。

 谷本さんは2月上旬まで収穫する予定で「ポンカンは味も良いが、実をむいた時の香りも良い。皆さんに旬を味わっていただけたらうれしい」と話す。