9年連続で全国一 生産量減も単価上昇、和歌山県産ミカン産出額
2023年の和歌山県内産温州ミカンの産出額は335億円で、9年連続で全国一になったと県が発表した。前年に比べ、43億円の増。生産量は減少した一方、品質が高く、販売単価(1キロ当たり)は6年ぶりに300円を上回った。
産出額は流通関係経費を除いた販売単価と、生産量を掛け合わせて算出する。
県産の販売単価(京浜、京浜衛星、名古屋、京阪神の四大市場平均)は308円で、300円超は304円だった17年産以来。242円だった20年産から3年連続で上昇し、前年産よりは38円上がった。
18年産以降は250円前後を推移し、千トン以上の生産がある県のうち8~10番目だったが、23年産は6番目に上昇した。
秋以降の雨が少なかったことで品質が高まったのが要因。同時期に出荷されるナシやリンゴの流通量が、高温障害などにより全国的に少なく、ミカンの引き合いが強まった影響もあるという。
また、県とJAグループは販売単価上昇を目指し、15年度から、一定基準以上の糖度のミカンを選別して出荷する厳選出荷事業に取り組んでいる。
一方、県産の生産量は14万3900トン。裏年回りだったため、前年の15万2500トンより8600トン減少したが、全国1位を20年連続で維持している。
県によると、今後の課題の一つは生産量の維持。生産者が減少傾向にあるためで、県は新規就農や省力化による1人当たりの生産量増の支援に取り組んでいる。販売単価の上昇に向けて、より需要の高い品種への植え替えやマルチ栽培による高品質化も推進していく。
23年産出額の全国2位は愛媛県の272億円、3位は静岡県の262億円だった。
産出額は流通関係経費を除いた販売単価と、生産量を掛け合わせて算出する。
県産の販売単価(京浜、京浜衛星、名古屋、京阪神の四大市場平均)は308円で、300円超は304円だった17年産以来。242円だった20年産から3年連続で上昇し、前年産よりは38円上がった。
18年産以降は250円前後を推移し、千トン以上の生産がある県のうち8~10番目だったが、23年産は6番目に上昇した。
秋以降の雨が少なかったことで品質が高まったのが要因。同時期に出荷されるナシやリンゴの流通量が、高温障害などにより全国的に少なく、ミカンの引き合いが強まった影響もあるという。
また、県とJAグループは販売単価上昇を目指し、15年度から、一定基準以上の糖度のミカンを選別して出荷する厳選出荷事業に取り組んでいる。
一方、県産の生産量は14万3900トン。裏年回りだったため、前年の15万2500トンより8600トン減少したが、全国1位を20年連続で維持している。
県によると、今後の課題の一つは生産量の維持。生産者が減少傾向にあるためで、県は新規就農や省力化による1人当たりの生産量増の支援に取り組んでいる。販売単価の上昇に向けて、より需要の高い品種への植え替えやマルチ栽培による高品質化も推進していく。
23年産出額の全国2位は愛媛県の272億円、3位は静岡県の262億円だった。