和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

タイキンギクが群生 斜面を黄色く覆う

見頃を迎えたタイキンギク(和歌山県田辺市上秋津で)
見頃を迎えたタイキンギク(和歌山県田辺市上秋津で)
 和歌山県紀南地方の崖地などで大形の野菊タイキンギク(堆金菊、キク科)が黄色のかわいらしい花を咲かせている。国と県で準絶滅危惧に分類されている。

 田辺市で群生しているのは、上秋津の奇絶峡や稲成町の岩口池の周辺など。斜面を覆うように茎を伸ばし、大きなものは3メートル以上になっている。この時季は花が少なく、昆虫の貴重な蜜源になっており、ハナアブやチョウの仲間が集まってくる。花は年内いっぱい楽しめる。

 日本では紀伊半島、四国に分布する。東アジア地域に生育し、国内の自生地は分布の北限域に当たる。