絶滅危惧の大形シダ見つかる すさみ町で高さ2メートルの「ヘゴ」
和歌山県の絶滅危惧種に分類されている南方系の大形のシダ植物「ヘゴ」が、すさみ町の山中で見つかった。県立自然博物館(海南市)によると、紀伊半島は分布の北限域だが、県内でも限られた場所に点在している程度という。
ヘゴは茎が木化して高さが4メートル以上になる。今回見つかった株は1本が2メートル以上に成長しており、周辺に50センチほどの小さな株が複数ある。県内では那智勝浦町や太地町などで自生が確認されているが、すさみ町では初めて。県のレッドデータブックでは、ごく近い将来に野生での絶滅の危機が極めて高い絶滅危惧1A類に分類されている。
現場を調査した国の希少野生動植物種保存推進員の弓場武夫さん=白浜町口ケ谷=は「北斜面の湿気が多い所に生えており、環境が適合したのだろう。近くを探せば、新たな株が見つかる可能性もある」と話している。
県立自然博物館の内藤麻子学芸員は「県内では分布が限られており、減少が心配されていた。温暖化によって南方系の植物が増加傾向にあり、小さな株はその影響もあるかと思われる。現地確認できれば」と注目している。
ヘゴは茎が木化して高さが4メートル以上になる。今回見つかった株は1本が2メートル以上に成長しており、周辺に50センチほどの小さな株が複数ある。県内では那智勝浦町や太地町などで自生が確認されているが、すさみ町では初めて。県のレッドデータブックでは、ごく近い将来に野生での絶滅の危機が極めて高い絶滅危惧1A類に分類されている。
現場を調査した国の希少野生動植物種保存推進員の弓場武夫さん=白浜町口ケ谷=は「北斜面の湿気が多い所に生えており、環境が適合したのだろう。近くを探せば、新たな株が見つかる可能性もある」と話している。
県立自然博物館の内藤麻子学芸員は「県内では分布が限られており、減少が心配されていた。温暖化によって南方系の植物が増加傾向にあり、小さな株はその影響もあるかと思われる。現地確認できれば」と注目している。