紀伊半島の高速道路、完成近づく 25年に「すさみ串本」、「新宮紀宝」は24年秋の予定、和歌山
国土交通省は、和歌山県紀南地方で高速道路の整備を進めている。「すさみ串本道路」(すさみ町江住―串本町サンゴ台、19・2キロ)や「新宮紀宝道路」(新宮市あけぼの―三重県紀宝町神内、2・4キロ)では、完成が近づいている。
いずれも完成すれば地域の防災力向上や活性化につながるとして、地元は早期の完成を期待している。
2025年春の完成を予定している「すさみ串本」では、16本のトンネルや19本の橋ができる計画で、その延長は全体の48%に当たる9・2キロになる。
紀南河川国道事務所(田辺市中万呂)によると、トンネルは6本が完成済み。別の6本は23年中に貫通したほか、残りのうち3本についても、工事が順調に進めば24年中に貫通する。
橋は下部(橋脚)が各地でできている。上部工事は24年3月末までに発注を終える予定という。
インターチェンジ(IC)は、すさみ南▽和深(仮称)▽串本(同)―の3カ所にできる。すさみ南ICは、田辺方面からの出口、田辺方面への入り口に加え、串本方面に向かう入り口が整備される。
熊野川をまたぐ「新宮紀宝」は24年秋の完成予定まで1年を切った。熊野川河口大橋(延長821メートル)は既につながっており、舗装工事も発注済みという。ICは起終点と三重県側の1カ所の計3カ所。
事業費は「すさみ串本」が1870億円で、「新宮紀宝」は500億円。物価高の影響で建設資材や労務単価が上昇しているほか、軟弱地盤対策などもあり、以前より増額している。
国交省は、「串本太地道路」(串本町くじの川―那智勝浦町八尺鏡野、18・4キロ)や、新宮市内を通る「新宮道路」(4・8キロ)の整備事業も進めている。用地の取得や設計などに取り組んでいる。
■13日に4車線化着工式 印南―南紀田辺間
西日本高速道路は今月、印南IC―南紀田辺IC間のうち約8・7キロで、4車線化工事を始める。県内の阪和道で唯一、片側1車線が残る区間。13日には田辺市内のホテルで着工式が開かれる。
いずれも完成すれば地域の防災力向上や活性化につながるとして、地元は早期の完成を期待している。
2025年春の完成を予定している「すさみ串本」では、16本のトンネルや19本の橋ができる計画で、その延長は全体の48%に当たる9・2キロになる。
紀南河川国道事務所(田辺市中万呂)によると、トンネルは6本が完成済み。別の6本は23年中に貫通したほか、残りのうち3本についても、工事が順調に進めば24年中に貫通する。
橋は下部(橋脚)が各地でできている。上部工事は24年3月末までに発注を終える予定という。
インターチェンジ(IC)は、すさみ南▽和深(仮称)▽串本(同)―の3カ所にできる。すさみ南ICは、田辺方面からの出口、田辺方面への入り口に加え、串本方面に向かう入り口が整備される。
熊野川をまたぐ「新宮紀宝」は24年秋の完成予定まで1年を切った。熊野川河口大橋(延長821メートル)は既につながっており、舗装工事も発注済みという。ICは起終点と三重県側の1カ所の計3カ所。
事業費は「すさみ串本」が1870億円で、「新宮紀宝」は500億円。物価高の影響で建設資材や労務単価が上昇しているほか、軟弱地盤対策などもあり、以前より増額している。
国交省は、「串本太地道路」(串本町くじの川―那智勝浦町八尺鏡野、18・4キロ)や、新宮市内を通る「新宮道路」(4・8キロ)の整備事業も進めている。用地の取得や設計などに取り組んでいる。
■13日に4車線化着工式 印南―南紀田辺間
西日本高速道路は今月、印南IC―南紀田辺IC間のうち約8・7キロで、4車線化工事を始める。県内の阪和道で唯一、片側1車線が残る区間。13日には田辺市内のホテルで着工式が開かれる。