フランスの国際公募展で入選 親子愛テーマの木彫り作品、和歌山・串本町の杉本さん
世界的芸術家の登竜門と呼ばれているフランスの国際公募展「サロン・ドトーヌ」で和歌山県串本町潮岬の木彫り作家、杉本紘子さん(44)の作品が入選した。
サロン・ドトーヌは「秋季展」を意味するフランス語。例年秋にパリで開催されており、100年以上の歴史がある。
杉本さんは縦24センチ、幅53センチ、奥行き12センチの木彫り作品「愛」で入選した。「親子愛」をテーマに、母親ゾウに寄り添う子ゾウを表現した。鼻のしわや優しい目などゾウの特性を忠実に再現した。
普段は奥行き3~5センチの木材を使うが、今回は12センチのヒノキ材を使って初めて挑戦した。ゾウの周りにあるヤシやネムノキ、ゾウの体の側面が見えるようにすることで奥行き感や影が出るように計算。デザインを含め3カ月ほどかけて仕上げた。
杉本さんは、国土交通省近畿整備局に勤務していたころ、知人の勧めで木彫りを始めた。2019年に退職して伝統工芸士から木彫りの基礎を改めて学んだ後、串本町に移住して制作活動を始めた。20年に潮岬に木彫り工房はまなすを開設。20~22年、全国伝統的工芸品公募展に出品し、東京都の国立新美術館で展示された。
サロン・ドトーヌへの出品は昨年に続いて2回目。杉本さんは「入選の連絡があっても何日間かは信じられなかった。応援してくれている人に報告しているうちに段々と実感が湧いてきた」と笑顔を見せた。
さらに、「同じ町でこんなことをしている人がいるんだということを知ってもらうことで、子どもたちや挑戦を迷っている人が自身の可能性を信じてチャレンジするのを後押しできればと思う」と話した。
杉本さんの作品は、来年1月17~21日、パリ19区のラ・ヴィレット・グランド・ホールで展示される。
サロン・ドトーヌは「秋季展」を意味するフランス語。例年秋にパリで開催されており、100年以上の歴史がある。
杉本さんは縦24センチ、幅53センチ、奥行き12センチの木彫り作品「愛」で入選した。「親子愛」をテーマに、母親ゾウに寄り添う子ゾウを表現した。鼻のしわや優しい目などゾウの特性を忠実に再現した。
普段は奥行き3~5センチの木材を使うが、今回は12センチのヒノキ材を使って初めて挑戦した。ゾウの周りにあるヤシやネムノキ、ゾウの体の側面が見えるようにすることで奥行き感や影が出るように計算。デザインを含め3カ月ほどかけて仕上げた。
杉本さんは、国土交通省近畿整備局に勤務していたころ、知人の勧めで木彫りを始めた。2019年に退職して伝統工芸士から木彫りの基礎を改めて学んだ後、串本町に移住して制作活動を始めた。20年に潮岬に木彫り工房はまなすを開設。20~22年、全国伝統的工芸品公募展に出品し、東京都の国立新美術館で展示された。
サロン・ドトーヌへの出品は昨年に続いて2回目。杉本さんは「入選の連絡があっても何日間かは信じられなかった。応援してくれている人に報告しているうちに段々と実感が湧いてきた」と笑顔を見せた。
さらに、「同じ町でこんなことをしている人がいるんだということを知ってもらうことで、子どもたちや挑戦を迷っている人が自身の可能性を信じてチャレンジするのを後押しできればと思う」と話した。
杉本さんの作品は、来年1月17~21日、パリ19区のラ・ヴィレット・グランド・ホールで展示される。