和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年04月24日(木)

和歌山ゾーンにぎわう 大阪・関西万博が開幕

開幕した大阪・関西万博の「和歌山ゾーン」のオープニングで展示された「和歌祭」の大みこし(13日、大阪市で)
開幕した大阪・関西万博の「和歌山ゾーン」のオープニングで展示された「和歌祭」の大みこし(13日、大阪市で)
 大阪・関西万博が13日、大阪市此花区の人工島、夢洲で開幕した。和歌山県が関西広域連合の関西パビリオン内に出展している「和歌山ゾーン」には約3380人が来場。紀州東照宮(和歌山市)の例祭「和歌祭」で使う大みこしのパフォーマンスなどを楽しんだ。


 和歌山ゾーンは「和歌山百景―霊性の大地」をテーマに出展。紀伊山地の巨木をイメージした映像タワー「トーテム」8本で、和歌山の魅力を伝える映像を流したり、スイーツセット(予約制、4月28日から)を提供したりするほか、文化や歴史についての展示やパフォーマンスの披露がある。

 オープニングでは、法被姿の岸本周平知事が白丁を着た担ぎ手らとともにかけ声を上げ、和歌祭の大みこしを持ち上げて、盛り上げたほか、スイーツの試食などもあった。岸本知事は「『上質の和歌山』というコンセプトで、国際的に売り出していきたい。和歌山の良さを知っていただいて、また来ていただけるようPRしたい」と話した。

 和歌山ゾーンを総合プロデュースした和歌山市出身のデザイナー吉本英樹さんや、トーテムで流す映像をプロデュースした映像クリエーターのYusuke Murakami(ゆうすけ・むらかみ)さん、スイーツセットを県内の老舗和菓子店の職人と作り上げたパティシエの加藤峰子さんらも出席した。

 大みこしの展示は19日までで、その後は県内発祥とされるしょうゆや、世界遺産の熊野古道についてなど、順次展示される。県は10月13日までの期間中、約30万人の来場を見込んでいる。