和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年04月26日(土)

早くも田植え始まる 和歌山県串本町

田植え機に乗って苗を植える坂本渡さん(和歌山県串本町二色で)
田植え機に乗って苗を植える坂本渡さん(和歌山県串本町二色で)
 和歌山県串本町二色にある坂本渡さん(71)の田んぼで5日、一足早く田植えが始まった。台風の多い時季を避けて収穫しようと毎年早めに始めている。

 坂本さんは、約2・7ヘクタールの田んぼでコシヒカリともち米を栽培している。田植えは順調に進めば、11日ごろには終わる予定。収穫は今年も8月上旬を見込んでいる。

 坂本さんは、町内の学校給食で使う米を生産している町地産地消生産者組合(山下敏文組合長、20人)の副組合長。昨年は収穫した約9トンのうち約3トンが給食に使用された。

 昨年は組合全体で12・5トンの米を学校に出荷。子どもの数が減っていることや生産者の高齢化で出荷量は年々減っている。

 坂本さんは「学校の子どもや学校関係者の皆さんに『おいしい』と喜んでもらうことが一番のやりがい」と話している。