和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

【動画】幻想的な笠鉾引きそろえ、花火も 紀州三大祭り「田辺祭」

田辺祭の宵宮で旧会津橋で行われた「お笠」の引きそろえ。花火も上がり、4年ぶりの「復活」に花を添えた(24日、和歌山県田辺市の会津橋から撮影)=長時間露光
田辺祭の宵宮で旧会津橋で行われた「お笠」の引きそろえ。花火も上がり、4年ぶりの「復活」に花を添えた(24日、和歌山県田辺市の会津橋から撮影)=長時間露光
 和歌山県田辺市東陽、闘雞神社の例大祭「田辺祭」の宵宮が24日に営まれ、各地区の笠鉾(かさほこ)や衣笠(きぬがさ)がお囃子(はやし)の音色を奏でながら市街地を巡行した。

 笠鉾と衣笠は午後5時半ごろに鳥居前の参道に引きそろった。7時ごろから「鳥居前の勤め」が始まり、江川の「住矢」が参道を駆け抜ける「住矢の走り」を見届けた後、各地区が順に鳥居の前でお勤めをした。

 その後、各地区は旧会津橋に向けて神社を出発。9時半ごろ、お囃子の音色やかけ声とともに、笠鉾や衣笠が続々と旧会津橋に到着し、見物客が拍手で出迎えた。

 引きそろえに合わせて花火が打ち上がり、ちょうちんや電飾の明かりとともに夜の会津川を彩った。

 見物に来ていた同市秋津川の北川佳子さん(63)は、孫が栄町の笠鉾に乗り、息子が裃(かみしも)を着て江川の行列に参加した。北川さんは「4年ぶりで感動した。田辺に活気が戻ってきたという感じがする」と話していた。