和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

クロマグロだけじゃないよ 近大水産研が公開講座

世界初の完全養殖クロマグロ「近大マグロ」
世界初の完全養殖クロマグロ「近大マグロ」
 近畿大学水産研究所は、地元の人に近大のことをより知ってもらおうと26日午後1時から、和歌山県白浜町のホテルシーモアで公開講座「近大水研のこれまでとこれから」を開く。講演と世界初の完全養殖クロマグロ「近大マグロ」などの試食会がある。参加は無料だが申し込みが必要。定員(200人)になり次第締め切る。

 プログラムは、午後1時5分から「魚類養殖における疾病との戦い~これまでとこれから~」と題して白樫正准教授(白浜実験場)が講演。養殖魚が直面する病気とその対策について、これまでの取り組みと最新研究を紹介する。

 午後2時からは「海を耕した人たち~海水魚18種の人工ふ化への挑戦~」と題して、村田修水産研究所顧問が話す。世界初となる「網いけす養殖法」を開発することで大量生産への道を開いたことや天然資源への負担をかけない人工ふ化へのこだわりについて、歴史を振り返りながら現状を紹介する。

 午後3時から近大マグロとクエとタマカイの交雑種「クエタマ」をすしと刺し身で試食する。

 問い合わせは白浜実験場公開講座事務局(0739・42・2625)へ。

■那智勝浦では11月2日

 11月2日には那智勝浦町のホテル浦島(日昇館)である。参加無料だが事前申し込みが必要。定員150人。問い合わせは浦神実験場公開講座事務局(0735・58・0116)へ。

 プログラムは次の通り。

 午後1時5分=講演「ウナギも完全養殖へ」田中秀樹教授(浦神実験場長)▽午後2時=講演「世界初クロマグロの完全養殖~不可能を可能にした研究の軌跡~」熊井英水水産研究所名誉顧問▽午後3時=近大マグロの試食会