【動画】幻想的に「火振り漁」 古座川、アユ狙い川面に炎
和歌山県古座川町を流れる古座川で、川舟の上からたいまつを振り、アユを網に追い込む「火振り漁」が始まった。夜のとばりが降りた清流の川面を炎が幻想的に染める様子は、古座川の秋の風物詩として親しまれている。
産卵で川を下る「落ちアユ」を狙った漁法で、明治時代に山口県から出稼ぎに来た林業家が地元の人に教え、大正時代に広まったといわれている。
古座川漁協によると、火振り漁の漁期は9月20日~12月末で、川舟に2、3人が一組となって乗り込み、作業を分担して漁をする。漁協の正組合員が鑑札を購入してこの漁をしており、昔は多くの人が携わっていたが、高齢化などの影響で減少。今季は今のところ3組のみという。
毎年一緒に漁をしているという杉尾行久さん(47)=古座川町高池=と杉尾延弥さん(65)=同町月野瀬、山﨑誠造さん(65)=同町池野山=のグループは26日、今季の漁を始めた。
この日はにわか雨が降るあいにくの天気だったが、日没後の午後6時ごろから出漁。長さ50メートルの網を三つ仕掛けた後、延弥さんが火の付いたたいまつを水面近くで振って、アユを網に追い込んだ。45分ほどの漁で捕獲したのは、体長20~25センチほどのアユ10匹ほどだった。
初漁を終えた行久さんは「この前の台風の影響で水量が多いために取れた数は少なかったが、今後、水位が下がったらまた掛かるのではないか。掛かったときは面白いし、掛からなくてもどうしてかと考えるのが楽しい。行ける時は毎日でも漁に出て、1回で100匹ぐらいを目標に頑張りたい。火振り漁を絶やさないよう、このメンバーで受け継いでいきたい」と話していた。グループでは10月末ごろまで漁を続ける予定という。
産卵で川を下る「落ちアユ」を狙った漁法で、明治時代に山口県から出稼ぎに来た林業家が地元の人に教え、大正時代に広まったといわれている。
古座川漁協によると、火振り漁の漁期は9月20日~12月末で、川舟に2、3人が一組となって乗り込み、作業を分担して漁をする。漁協の正組合員が鑑札を購入してこの漁をしており、昔は多くの人が携わっていたが、高齢化などの影響で減少。今季は今のところ3組のみという。
毎年一緒に漁をしているという杉尾行久さん(47)=古座川町高池=と杉尾延弥さん(65)=同町月野瀬、山﨑誠造さん(65)=同町池野山=のグループは26日、今季の漁を始めた。
この日はにわか雨が降るあいにくの天気だったが、日没後の午後6時ごろから出漁。長さ50メートルの網を三つ仕掛けた後、延弥さんが火の付いたたいまつを水面近くで振って、アユを網に追い込んだ。45分ほどの漁で捕獲したのは、体長20~25センチほどのアユ10匹ほどだった。
初漁を終えた行久さんは「この前の台風の影響で水量が多いために取れた数は少なかったが、今後、水位が下がったらまた掛かるのではないか。掛かったときは面白いし、掛からなくてもどうしてかと考えるのが楽しい。行ける時は毎日でも漁に出て、1回で100匹ぐらいを目標に頑張りたい。火振り漁を絶やさないよう、このメンバーで受け継いでいきたい」と話していた。グループでは10月末ごろまで漁を続ける予定という。