新宮と新翔は検討に着手 年度内にも県立高校再編計画策定
和歌山県教育委員会は11月30日、県立高校の再編整備について「基本的な考え方」を公表した。各校とも可能な限り存続を目指すが、1学年4学級の維持が困難な場合は再編の検討や準備に入るという考えを示した。新宮と新翔については、再編整備を含めた検討に着手するとした。これを基に、早ければ年内に「再編整備プログラム」の案を示し、改めて県民から意見を聞き、年度内に策定したいとしている。
「考え方」によると、学校規模は1学年6学級を目標とし、4~8学級を「適正範囲」とした。原則として、この維持が困難な学校が出てきた地域について、再編整備の検討や準備に入る。ただ、地域の事情などを考慮し、柔軟に対応するとし、将来目指す校数は明示しなかった。
分校については、これまで再編整備を検討する基準がなかったが、入学者が募集定員の20%を切る年が続けば 地域の生徒数などを踏まえた上で再編整備を検討するという。
「県立高校の魅力化」にも取り組み、学び直ししたい生徒に特化した少人数学級の導入や、専門学科に入学後、学科や課程を変更できる仕組みについて、検討していくなどとした。
県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」が昨年8月、中学卒業者の減少見込みを踏まえ、15年後までに全日制29校を20校程度に再編するのが妥当と答申した。県教委はこれに沿う形で昨年のうちに「再編整備プログラム」案を作成するとしていたが、手続きの在り方や内容について地域や県議会から激しい反発があった。これを受け、県教委は案の作成を延期。段階的に進めるとし、今年2月に「骨子案」を示し、県民から意見を聞いていた。
■串本古座は「存続目指す」
地域ごとに十数年先の「高校の在り方」も示した。例えば、田辺・西牟婁では、神島と田辺工業、熊野の専門学科は、当面存続させ、将来、専門高校1~2校への再編整備を検討する。熊野・総合学科は「他校との再編等の可能性を含みつつ、存続し充実させる」などとしている。
特に、人口減少が進む新宮・東牟婁は、新宮と新翔の対応を踏み込んだ形で示し「地域の教育ニーズに応える1校」への再編整備を含めた検討に着手するとしている。
一方、串本古座は1学年4学級を下回っているが、周囲に高校がないことなどから本校のまま「存続を目指す」としている。
県教委の清水博行教育企画監は「少子化が進む中、未来志向の問題として、和歌山県の高校教育をどうしていくのかを一緒に考えてほしい」と県民に呼び掛けている。
再編整備の「基本的な考え方」や地域ごとの今後の「高校の在り方」については、県教委のホームページに掲載している。
「考え方」によると、学校規模は1学年6学級を目標とし、4~8学級を「適正範囲」とした。原則として、この維持が困難な学校が出てきた地域について、再編整備の検討や準備に入る。ただ、地域の事情などを考慮し、柔軟に対応するとし、将来目指す校数は明示しなかった。
分校については、これまで再編整備を検討する基準がなかったが、入学者が募集定員の20%を切る年が続けば 地域の生徒数などを踏まえた上で再編整備を検討するという。
「県立高校の魅力化」にも取り組み、学び直ししたい生徒に特化した少人数学級の導入や、専門学科に入学後、学科や課程を変更できる仕組みについて、検討していくなどとした。
県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」が昨年8月、中学卒業者の減少見込みを踏まえ、15年後までに全日制29校を20校程度に再編するのが妥当と答申した。県教委はこれに沿う形で昨年のうちに「再編整備プログラム」案を作成するとしていたが、手続きの在り方や内容について地域や県議会から激しい反発があった。これを受け、県教委は案の作成を延期。段階的に進めるとし、今年2月に「骨子案」を示し、県民から意見を聞いていた。
■串本古座は「存続目指す」
地域ごとに十数年先の「高校の在り方」も示した。例えば、田辺・西牟婁では、神島と田辺工業、熊野の専門学科は、当面存続させ、将来、専門高校1~2校への再編整備を検討する。熊野・総合学科は「他校との再編等の可能性を含みつつ、存続し充実させる」などとしている。
特に、人口減少が進む新宮・東牟婁は、新宮と新翔の対応を踏み込んだ形で示し「地域の教育ニーズに応える1校」への再編整備を含めた検討に着手するとしている。
一方、串本古座は1学年4学級を下回っているが、周囲に高校がないことなどから本校のまま「存続を目指す」としている。
県教委の清水博行教育企画監は「少子化が進む中、未来志向の問題として、和歌山県の高校教育をどうしていくのかを一緒に考えてほしい」と県民に呼び掛けている。
再編整備の「基本的な考え方」や地域ごとの今後の「高校の在り方」については、県教委のホームページに掲載している。