和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月27日(水)

「地域のうま味凝縮」 串本古座高生が万能たれ商品化

串本古座高校CGS部が商品化した万能たれ「あがらのたれ」(9日、和歌山県串本町串本で)
串本古座高校CGS部が商品化した万能たれ「あがらのたれ」(9日、和歌山県串本町串本で)
 和歌山県古座川町で栽培されているニンニクやユズ、希少なニホンミツバチの蜂蜜―。そんな地元の食材を使った万能たれを、串本町串本の串本古座高校CGS(地域包括的支援)部が開発し、商品化した。多くの人の協力で完成したことから「私たち」を意味する方言にちなみ「あがらのたれ」と命名。生徒は「地域のうま味をぎゅっと凝縮したたれをぜひ味わって」と話している。


 CGS部調理班の顧問を務める岡本淳子講師によると、たれ作りは3年前にスタート。古座川町から「町内で栽培が増えているニンニクの消費拡大に取り組みたい」という呼び掛けがあったことがきっかけで、部員たちが地域の女性たちと意見を交換しながら、ニンニクを熟成させた「黒にんにく」を活用したキーマカレーや万能たれを考案。その成果は2020年3月発行の「古座川町の黒にんにくアレンジレシピ」という冊子にまとめられた。

 同部ではこの万能たれを活用し、町内で開かれたイベントで焼き鳥を販売。「ユズの風味もしておいしい」と好評だったが、その後はコロナ禍の影響で催しがなくなり、部としても食べ物を販売する活動が困難に。そんな中「何らかの形で地域に貢献したい」として万能たれを商品化することにした。

 味の改良を重ねた万能たれの材料は、地域で親しまれているしょうゆや黒にんにく、ユズ果汁、オレンジジュース、タマネギ、ショウガなどで、かわいらしいラベルも部員たちがデザイン。製造は同町平井にある「古座川ゆず平井の里」が協力し、部員たちも手伝った。

 3年生の森陽翔部長(17)は「先輩たちが作ってきた万能たれを商品化できてとてもうれしい。野菜にも肉にもよく合い、野菜嫌いの自分もどんどん食べられる。ぜひ味わってほしい」と話している。

 内容量は200ミリリットルで約260個を製造。価格は400円(税込み)。古座川ゆず平井の里や道の駅「くしもと橋杭岩」(串本町くじの川)のフードコート、南紀串本観光協会などで今月中には販売を始め、そのほかの取扱先も募っているという。

 問い合わせは同校(0735・62・0004)の岡本講師へ。