和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月16日(月)

「望み持てる支援を」 コロナ禍で飲食業組合が田辺市長に陳情

真砂充敏市長(右手前)にコロナ禍の現状を伝える田辺飲食業組合の幹部ら=12日、和歌山県田辺市長室で
真砂充敏市長(右手前)にコロナ禍の現状を伝える田辺飲食業組合の幹部ら=12日、和歌山県田辺市長室で
 新型コロナウイルスの影響で加盟店の客足が激減している和歌山県の田辺飲食業組合の幹部らが12日、田辺市の真砂充敏市長に対し、「将来に望みを持てる支援をお願いしたい」と陳情した。

 勘代兼司組合長(勘八屋代表)ら5人が市長室を訪れ、飲食業界の現状を伝えるとともに、意見交換をした。

 勘代組合長は「飲食店、スナックとも大変厳しい状況。10月以降、毎月のように撤退する店が出てきている。このままでは、コロナが収まっても若い人が飲食業をやろうと思わなくなってしまう」と訴えた。

 他の幹部らも「休業要請はないが、要請されたのと同じような状況を耐え忍んでいる。飲食業をはじめ、コロナ禍の弱者支援に予算を活用してほしい」「観光や出張による客がいない中、内需拡大が必要。行政職員が積極的に店を訪れることができるよう呼び掛けてもらいたい」と要望した。

 真砂市長は「十分ではないが、市もさまざまな支援策を打ち出してきた。18日にも臨時議会を開き、困っている事業者に幅広く支援金を届けられるよう提案する。一緒に苦境を乗り越えていきたい」と応えた。