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元気に「さーぎっちょ」 南白浜小の児童が録音

中元三郎会長(右)の指揮に合わせて、伝統行事「左義長」での掛け声を録音する児童=9日、和歌山県白浜町中で
中元三郎会長(右)の指揮に合わせて、伝統行事「左義長」での掛け声を録音する児童=9日、和歌山県白浜町中で
 和歌山県白浜町中で13日に営まれる伝統行事「左義長(さぎちょう)」(どんど焼き)に向け、地元にある南白浜小学校の全校児童(66人)が9日、行事で山車を引く時に流す掛け声を録音した。

 左義長は正月飾りなどを載せた山車を引き、浜で燃やして一年の無病息災を祈る行事。地元では「さぎっちょ」と呼ぶ。1955年の開催を最後に途絶えていたが、2010年に復活。住民有志でつくる「中さぎっちょクラブ」(中元三郎会長)が毎年、小正月の15日に近い日曜か祝日に営んでいる。

 録音した児童の掛け声は、子どもたちや住民が山車を引いて浜通りを約1キロ練り歩く時に流す。当日も山車を引く子どもたちが掛け声を出すが、行事を盛り上げ、全校児童に参加意識を持ってもらうために、毎年録音している。

 録音作業は同クラブから中元会長(77)ら3人が来校し、体育館で実施した。中元会長の指揮に合わせ、児童がマイクの前で「さーぎっちょ、さーぎっちょ」などと元気よく声を合わせた。一発どりで中元会長らからOKが出た。

 6年生の玉置凌也君(12)は「一発で掛け声の録音に成功して良かった。今年も行事に参加する。長く続いてほしい」と話した。

 左義長は13日午後1時半から、浜通りで営まれる。山車には正月飾りのほかに、児童が願い事を書いた短冊を取り付ける。近頃は地域外から正月飾りを持ち込む人も増えているという。

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