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ありがとう、永明 父さんパンダ、白浜で700人しのぶ、和歌山

多くのファンが集まった、永明をしのぶ会(和歌山県白浜町で)
多くのファンが集まった、永明をしのぶ会(和歌山県白浜町で)
 和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで5日、1月に32歳で死んだ雄のジャイアントパンダ「永明(えいめい)」をしのぶ会「永明と紡いだ愛の軌跡~ありがとう、そしてこれからも」があった。訪れた約700人が、永明に携わった飼育員の話を聞いたり、生前の映像を見たりしながら別れを惜しんだ。

 永明は1992年9月14日に中国の北京動物園で生まれ、日中共同繁殖研究のため、94年9月6日に来園した。雌のパンダにも優しく紳士な一面もあり、穏やかな性格は多くのファンをとりこにした。「梅梅(めいめい)」と「良浜(らうひん)」との間に、16頭の子をもうけたお父さんパンダ。2023年2月に中国に帰国した。人間の年齢に例えると100歳近かったという。

 しのぶ会は園内のビッグオーシャンであり、パンダグッズを身に着けた多くのファンが集まった。今津孝二園長は「寄せられた花やメッセージを見ると、いかに永明が偉大で、皆さんに愛されていたかを改めて感じる。今日は、永明との思い出に浸り、大切なひとときにしてください」とあいさつ。

 その後、飼育に関わった中尾建子副園長らスタッフ3人が登壇。「永明と過ごした30年」と題し、グルメな永明が好んで竹を食べてくれるよう奮闘した日々など、思い出を語った。

 田辺市から来た40代女性は「飼育の秘話が聞けて、永明への愛があふれた会だった。ゆっくり休んでください。ありがとう」と話していた。

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