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梅の実にひょう被害 農家に痛手、和歌山県田辺・みなべ

ひょうの被害を受けた南高梅の実(6日、和歌山県田辺市長野で)
ひょうの被害を受けた南高梅の実(6日、和歌山県田辺市長野で)
梅畑のネットにたまったひょうの粒(6日、和歌山県田辺市稲成町で)
梅畑のネットにたまったひょうの粒(6日、和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県の田辺市やみなべ町などで6日未明にひょうが降り、梅の実に傷が付いたり、落とされたりするなどの被害が出ている。


 JAわかやま紀南地域本部(田辺市朝日ケ丘)によると、午前3時ごろから3時半ごろにかけて降ったとみられる。田辺市の稲成町や秋津町、万呂、上秋津、三栖、長野、芳養などの地区で被害情報が寄せられ、特に稲成町や芳養、中芳養あたりでの被害が大きいという。7日午前に園地の被害の状況を調べに回っている。

 同市芳養町の農家(43)は「ひどい所は梅の実が落とされた。梅の実が残っていても、果実がえぐられて種が見えて、商品価値がないような感じ。昨年は不作だったが、今年は実がなっていて期待していたのにひどい」と弱っている。

 みなべ町東吉田のJAわかやまみなべ営農販売センターでは、指導員3人と県や町の担当職員6人が7日朝から調査した。同センターによると、埴田、西本庄、堺地区や岩代地区の一部などで被害が確認された。特に埴田の被害が大きく、園地によっては4割ほどの実に傷が付いた。西本庄でも多い園地では3割ほどの実に被害が出ているという。

 同町西本庄の農家(71)は「今年は南高の開花期に雨や風で受粉がうまくいかなかった影響から実は少なかった。その上、今回のひょうの被害でダブルパンチ。少ない実でもきれいな実なら良いが、傷が付いて規格外品になってしまう。大変な状況だ」と嘆いている。

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