和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月16日(土)

サンタが水槽を掃除 串本の海中公園水族館

水槽を清掃するサンタクロース(13日、和歌山県串本町有田で)
水槽を清掃するサンタクロース(13日、和歌山県串本町有田で)
8種約50匹の魚が入っているクリスマス水槽
8種約50匹の魚が入っているクリスマス水槽
 和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館で13日、クリスマスイベント「水中サンタの水槽お掃除」があった。スタッフがサンタクロースの衣装で潜水し、ガラスを磨いた。水槽の前では家族連れらが、サンタに手を振ったり、サンタと一緒に記念写真を撮ったりしていた。

 毎年この時季にサンタが、水族館の入り口近くにある「串本の海大水槽」を清掃している。この水槽は、サンゴの間を色とりどりの熱帯魚が泳ぐ串本の海を再現している。自然の海水を流し込み、直射日光を取り入れるなど自然に近い環境にするためにさまざまな工夫をしているため、コケや海藻が繁殖しやすく、普段からスタッフが毎週1回、1時間ほどかけて清掃している。

 この日は午前11時ごろ、サンタがはしごを下ろして水槽に登場。アクリル製のへらでガラスに付着した石灰藻などを落とし、軍手で磨き上げた。清掃は約30分で終了した。

 20、25日も午前11時からサンタが清掃する予定。毎年実施している水槽内のサンタと来館者がじゃんけんをするイベントは、新型コロナウイルス感染拡大を考慮して中止した。

■クリスマス水槽も登場

 水族館内ではこの日から「ホワイトクリスマス」をテーマにした水槽も登場し、来館者を楽しませている。25日まで。 

 サンゴの骨格で作ったツリーや家などで雪の積もった風景を表現。キイロサンゴハゼ、デバスズメダイ、ミツボシクロスズメダイなど色とりどりの魚8種約50匹が、にぎやかに動き回っている。

 この水槽を担当した飼育員の中村公一さん(38)は「コロナ禍の中だが、来館者には少しでも嫌なことを忘れて、楽しんでもらいたい」と話している。