和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月28日(日)

由良町の鉄塔がカードに 24日から限定販売

関西電力送配電の鉄塔カードの1枚(見本)。表面には和歌山県由良町三尾川にある「阿南紀北直流幹線11号」の写真、裏面には電圧や高さ、重量、鉄塔の特徴などを説明している
関西電力送配電の鉄塔カードの1枚(見本)。表面には和歌山県由良町三尾川にある「阿南紀北直流幹線11号」の写真、裏面には電圧や高さ、重量、鉄塔の特徴などを説明している
 ダムやマンホール、灯台、棚田など、近年さまざまなカードが作成され、ブームとなっている。大手電力の送配電会社による「鉄塔カード」もそんな中の一つだが、関西電力送配電(大阪市)が作成した4種類のカードのうちの一つに、和歌山県由良町三尾川の「阿南紀北直流幹線11号」が選ばれている。同社は24日から、ホログラム加工や箔(はく)押し加工をした特別バージョンを200セット限定で、インターネットで販売する。

 関西電力送配電の「鉄塔カード」は、4月に関西電力から送配電事業を分社化した際に、事業への興味や関心を持ってもらうことを目的に作成した。

 管内約3万2千基の鉄塔のうち、特徴のある4基をカードにした。表には鉄塔の写真を、裏面には電圧や高さ、重量、建設年などの設備情報やそれぞれの特徴を載せている。

 由良町にある「阿南紀北直流幹線11号」は「国内初の50万ボルト設計の直流送電線鉄塔」として紹介。他の3基は、管内で最も高い約150メートルの大型鉄塔である「播磨西線1号」(兵庫県)、全国初の超高圧送電線である「新北陸幹線443号」(滋賀県)、商業施設の敷地内に建ち、管内で初めてライトアップされた「信貴敷津線13号」(大阪府)。

 同社はイベントや採用活動などで配布するほか一般への販売会を検討しているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で活用する機会が持てない状況が続いている。

 そこで、一般の人に手に取ってもらえるよう、インターネットで200セット限定で販売することにした。販売サイトは「cocochiセレクトショップ」(https://cocochi.jp/)で、24日午前10時から。シリアルナンバー入りのカード4枚と専用カードケースのセットで500円(税込み)。