和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月16日(月)

梅産業の先人に感謝 田辺市で梅供養

梅供養で先人に感謝し焼香する中田吉昭理事長ら(右)=21日、和歌山県田辺市下三栖で
梅供養で先人に感謝し焼香する中田吉昭理事長ら(右)=21日、和歌山県田辺市下三栖で
 和歌山県田辺・西牟婁の梅加工業者でつくる「紀州田辺梅干協同組合」(中田吉昭理事長、加盟35社)は21日、田辺市下三栖の報恩寺(松井宗学住職)で梅供養を営んだ。梅産業の先人に感謝し、今後の発展を祈った。

 梅産業の発展に尽力した先人の冥福を祈り、功績に感謝するとともに、これからの発展を祈るため、毎年、梅の収穫が終わる頃に営んでいる。今年で55回を数える。

 この日は、加盟業者のほか、梅農家やJA、田辺市などの関係者ら計35人が参列。梅干しなどの加工品を仏前に供え、松井住職による読経で順番に焼香し、手を合わせた。

 松井住職は「今年は新型コロナウイルスと梅の不作で困難な状況になっている。こんな時だからこそ感謝することが大事。心の平穏を保つことにつながる」。中田理事長も「今年は新型コロナに始まり、梅は不作で、厳しい一年となるだろう。しかし、今日の日を迎えられるのは先人の苦労のおかげ。心から感謝したい」と話した。