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2024年12月16日(月)

1カ月ぶり定期便再開 南紀白浜空港、コロナ対策万全に

南紀白浜空港に到着した定期便(16日午前11時半ごろ、和歌山県白浜町で)
南紀白浜空港に到着した定期便(16日午前11時半ごろ、和歌山県白浜町で)
 新型コロナウイルスの影響で全便を運休していた和歌山県白浜町の南紀白浜空港と東京の羽田空港を結ぶ定期便が15日、約1カ月ぶりに運航を再開した。30日までは1日1往復便を運航する。

 日本航空が運航する白浜―羽田便は1日3往復だったが、4月6日から2往復、同月20日からは1往復に減らし、5月18日から全便運休していた。

 15日からは午前10時25分羽田発と、午後0時10分白浜発の1往復便が運航を再開。密集を避けるために席を空けて95席を約60席に減らした。初日の乗客は羽田発が34人、戻りの白浜発が26人だった。

 16日は午前11時半ごろ、羽田からの乗客約40人が白浜空港に到着した。雑誌の取材で東京都から来た男性(40)は「飛行機か電車で白浜へ来る予定だったが、飛行機の方が時間が短縮できていい」と話した。

 空港を運営する南紀白浜エアポートは、ターミナルビル内全域に抗ウイルスコーティングを施し、個室で電話やウェブ会議などができるワークブースを設けた。搭乗待合室には3密(密閉、密集、密接)をセンサーで検知する「3密可視化システム」を導入している。白浜空港のロビーでは、県職員がサーモグラフィーカメラで羽田から来た客を検温している。

 南紀白浜エアポートの岡田信一郎社長は「安心して施設を利用していただけるように感染防止策を強化した。皆さんの笑顔が見られてうれしい。空港全体も活気づいた」と喜んだ。