和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

過去最高の5700万円 19年度のみなべ町ふるさと納税

 和歌山県みなべ町の2019年度のふるさと納税の寄付額は5726万1千円で過去最高となった。18年度(3104万円)の1・8倍。これまでの最高額は16年度の3140万7001円だった。

 町は1件1万円以上の寄付をした人に対して、返礼品を贈っている。19年度の申込者数は5107人で、18年度の2794人の1・8倍。月別でみると、12月が最も多い1714人で次いで11月の548人、5月の452人。5、6月の季節限定で、返礼品として青梅を選べるようにしており、青梅の希望も19年度は過去最多だった。

 地方別でみると、多い順に関東2418人、近畿1278人、中部594人で、都道府県別では東京都1249人、大阪府520人、神奈川県460人、兵庫県353人などが多い。47都道府県中、佐賀県を除いて各都道府県とも前年度より増えており、東京都はほぼ2倍だった。

 寄付の使途別で多いのは「うめ世界一の元気なまちづくり」2110人(2308万円)、「緑豊かで快適なまちづくり」1102人(1192万5千円)、「指定なし」980人(1123万1千円)。

 町総務課によると、返礼品は8割くらいが梅干しなど梅関連製品を希望しているという。

 同課によると、町への寄付者には一定のリピーターがいたり、町ふるさと大使のシンガー・ソングライター、川島ケイジさんを応援しているので、みなべ町も応援しているという人もいるという。

 19年度の増加について、申し込みができるポータルサイトを二つ増やしたことが影響したのかもしれないといい「今後も寄付額が維持できるように努めたい」としている。

 ふるさと納税の寄付金による活用実績は、18年度では梅のレシピ本を作成した事業で349万9千円、修学旅行やスポーツ合宿、文化合宿で町内の宿泊施設を利用する団体に対する助成事業で485万1千円、町内出身の大学生などに対する給付型奨学金積み立て金で154万9千円。18年度末のふるさと納税基金残高は4751万9064円だった。