JAL白浜―羽田の利用過去最高 3月は新型コロナで激減
南紀白浜空港(白浜町)と羽田空港(東京)を結ぶ日本航空の定期便を2019年度に利用したのは延べ17万7135人で、過去最高となった。白浜空港を運営する南紀白浜エアポートでは「民営化初年度としては順調な滑り出しだったのではないか」と話す。一方で20年度は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が出ており、今後の動向は計り知れないという。
日航の定期便が1日3往復になった10年度以降では、18年度の16万1570人が最高だった。2年連続で更新したことになる。
月別の実績では、19年度は12カ月のうち8カ月で過去最高だった。観光客だけでなくビジネス客らの利用が増えたことも要因とみられる。最も多かったのが夏季ではなく11月(1万8871人)だったことにも表れた。
記録の更新は、2月までの「貯金」が大きかったともいえる。新型コロナウイルスの影響で、3月の利用は7154人と激減。影響は収まっておらず、20年度の実績に大きく響く可能性がある。
空港を運営して1年になるエアポート社によると、飛行機の一部大型化に伴う着陸料の増加や、レンタカー事業者への駐車場貸し出しなどで収入が増えた。一方、支出面では、各種業務をある程度まとめて発注することでボリュームを抑えられた。18年度までの県営時代に年約3億円あった赤字は圧縮できたという。
岡田信一郎社長は「定期便の利用が好調に推移してきた中、最後に新型コロナの影響を受けたのは残念だが、無事故で運営を引き継げてよかった。紀南の玄関口としての役割を果たしていく上で、基礎づくりはできたと思う」と話している。
日航の定期便が1日3往復になった10年度以降では、18年度の16万1570人が最高だった。2年連続で更新したことになる。
月別の実績では、19年度は12カ月のうち8カ月で過去最高だった。観光客だけでなくビジネス客らの利用が増えたことも要因とみられる。最も多かったのが夏季ではなく11月(1万8871人)だったことにも表れた。
記録の更新は、2月までの「貯金」が大きかったともいえる。新型コロナウイルスの影響で、3月の利用は7154人と激減。影響は収まっておらず、20年度の実績に大きく響く可能性がある。
空港を運営して1年になるエアポート社によると、飛行機の一部大型化に伴う着陸料の増加や、レンタカー事業者への駐車場貸し出しなどで収入が増えた。一方、支出面では、各種業務をある程度まとめて発注することでボリュームを抑えられた。18年度までの県営時代に年約3億円あった赤字は圧縮できたという。
岡田信一郎社長は「定期便の利用が好調に推移してきた中、最後に新型コロナの影響を受けたのは残念だが、無事故で運営を引き継げてよかった。紀南の玄関口としての役割を果たしていく上で、基礎づくりはできたと思う」と話している。