和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

【動画】紀南活性化のアイデア続々 きのくに青少年懸賞事業表彰

榎本長治会長(右)から表彰される動画部門最優秀賞の花尻小町さん=8日、和歌山県田辺市文里2丁目で
榎本長治会長(右)から表彰される動画部門最優秀賞の花尻小町さん=8日、和歌山県田辺市文里2丁目で
 和歌山県紀南地方の自治体や企業、和歌山大学などでつくる「きのくに活性化センター」(榎本長治会長)が、19歳以下の若者に紀南地域活性化のアイデアを募集し、優秀な作品に奨学金を交付する「青少年懸賞事業」の表彰式が8日、田辺市内のホテルであり、論文と動画部門で計12人を表彰した。

 地域を担う次世代の育成を目的に初めて企画した。紀伊民報が後援。昨年12月から今年1月末までに、林業振興や学生の地域活動、高齢化社会のまちづくりなどをテーマにした論文8点、動画9点の応募があった。

 論文部門は神島高校3年の間所侑香さん(田辺市)の「木育で地域を変える」、動画部門は朝来小学校5年の花尻小町さん(上富田町)の「紀南活性化―お年寄りタウンから始まる未来」が最優秀賞に選ばれた。

 地域と連携して木育に携わった間所さんは「活動を通じて、人のつながりの大切さを感じた。友達が増え、地域の人にも声を掛けられるようになった。自分も成長できた」、高齢者のまちづくりを提案した花尻さんは「応募のきっかけは、高齢者施設で働く私のおばあちゃん。気候も温暖な紀南はお年寄りのまちづくりに適している」と話した。

 榎本会長は「応募はどれも力作ぞろい。地域の問題を主体的に考え、行動しているのが素晴らしい」とたたえた。

 その他の入賞者は次の皆さん。

 【論文】優秀=中嶋悠大(白浜町)「紀南の活性化について」▽佳作=貝岐好香(那智勝浦町)「学生が輝ける場所を見つけるために」、小山翔也(田辺市)「私たちの紀南地域」、野田彩加(串本町)「今日からできる!観光から見たきのくにエリア活性化」、橋本紗知(和歌山市)「過疎地域を強みにする」、山本倭央(串本町)「観光客のニーズに合わせた民泊の振興」

 【動画】優秀=有本涼華(みなべ町)「梅を世界に羽ばたかせよう」▽佳作=大澤みちる(同)「梅を世界に」、松井夏輝(同)「祭り」、森本愛梨(同)「備長炭」