和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

展示見直しやグルメの提案も うめ振興館活用でアイデア

梅の町の情報発信拠点と位置付け、町が運営する「うめ振興館」(和歌山県みなべ町谷口で)
梅の町の情報発信拠点と位置付け、町が運営する「うめ振興館」(和歌山県みなべ町谷口で)
 和歌山県みなべ町のうめ振興館活用検討委員会が3日、同町芝の町役場であり、委員が同町谷口にある道の駅「うめ振興館」の活用についてアイデアを伝えた。観光案内所としての機能の充実や物産販売コーナーがある3階スペースの再編成、1、2階の展示内容の更新などを求める意見が出た。町は、寄せられた意見を精査して結果を報告するという。

 同館は日本一の梅の町を全国に情報発信する拠点施設として町が運営。1階は歴史民俗資料など、2階は特産の梅の紹介スペースになっており、3階には梅の加工品など物産販売コーナー「梅の駅」がある。施設の活性化を目指し、食堂を設けるなどの増改築を考えたこともあったが、その後見直し、白紙となっていた。

 1月の委員会では、全国道の駅連絡会のアドバイザーを講師に招き、県外の道の駅の活性化事例の話や助言を聞いた。それを受けて、委員それぞれが考えた活用策を持ち寄った。

 観光案内所の機能を持たせる提案では「車で来た人が聞ける、きちっとした観光案内所が欲しい」「スタッフの研修の機会も必要ではないか」という声があった。

 また、物産販売コーナーについて、現在は旧南部川村地域の加工業者で組織し、梅加工品を販売しているが「ここに来れば、みなべの物産が何でもそろっているというような形になれば」と、運営体制や展示物の移動も含めた、レイアウトの見直しを投げ掛ける意見も出た。

 1、2階の展示物についても、古い物などを更新してはという声があったほか、施設の周辺に、例えば桜やイチョウ並木、花が続くといった目を引く環境があればよいのではという声もあった。

 南部高校の生徒に開発してもらってこの施設でしか食べられないアイスクリームの販売、梅料理の提供やパン店の出店、ワークショップの開催などの提案もあった。「地域住民も集える場所になれば」と望む委員もいた。

 町うめ課は「短期、長期的な視点で、できること、実現したいことを検討し整理して、皆さんに報告したい」と話した。