クマノザクラの純血守る DNAで雑種を判定、和歌山県林業試験場
県林業試験場(和歌山県上富田町)は、クマノザクラの実生苗の雑種判定を、DNAの解析で見極められることを突き止めた。クマノザクラの特徴が現れるまでの発芽後1~2年は、目視での判定は難しかった。今後、クマノザクラの純血を守りながら実生苗の育成に活用できるという。
県内では11市町村でクマノザクラの自生が確認されている。今は増殖や保全を挿し木や接ぎ木に頼っているが、技術的な難易度が高く、穂木を採取する母樹への負担もあった。そこで種子を採取して実生苗を育成する方法を検討しているが、雑種苗の拡散を引き起こすリスクが懸念されている。
調査では県内5カ所から採種して育てた実生苗計180個体の葉からDNAを抽出して解析を行い、クマノザクラやヤマザクラ、ソメイヨシノなどの成木から得られた傾向と照らし合わせた。
この結果、実生苗の採取地3カ所から1~4個体、全体で8個体の雑種が見つかった。雑種が確認されなかった採取地は周辺に他のサクラ類が植わっていなかった。一方、雑種が確認された採取地では周辺に開花時期が重なるサクラ類があった。これらの状況から適切な母樹を選ぶことでも雑種苗の発生は抑えられると推測している。
試験場の松久保康輔さんは「サクラの花粉の拡散は半径200~300メートルほどと考えられている。採種したり植栽したりする場合にこの距離を参考にしてほしい」と話している。
県内では11市町村でクマノザクラの自生が確認されている。今は増殖や保全を挿し木や接ぎ木に頼っているが、技術的な難易度が高く、穂木を採取する母樹への負担もあった。そこで種子を採取して実生苗を育成する方法を検討しているが、雑種苗の拡散を引き起こすリスクが懸念されている。
調査では県内5カ所から採種して育てた実生苗計180個体の葉からDNAを抽出して解析を行い、クマノザクラやヤマザクラ、ソメイヨシノなどの成木から得られた傾向と照らし合わせた。
この結果、実生苗の採取地3カ所から1~4個体、全体で8個体の雑種が見つかった。雑種が確認されなかった採取地は周辺に他のサクラ類が植わっていなかった。一方、雑種が確認された採取地では周辺に開花時期が重なるサクラ類があった。これらの状況から適切な母樹を選ぶことでも雑種苗の発生は抑えられると推測している。
試験場の松久保康輔さんは「サクラの花粉の拡散は半径200~300メートルほどと考えられている。採種したり植栽したりする場合にこの距離を参考にしてほしい」と話している。