災害廃棄物処理 迅速に 図上で初動対応訓練、和歌山県田辺周辺5市町
田辺保健所は10日、和歌山県田辺市朝日ケ丘の県西牟婁振興局で災害廃棄物処理の図上演習をした。地震や台風で発生する災害廃棄物が、復旧・復興の妨げになるためで、管内5市町(田辺、みなべ、白浜、上富田、すさみ)の担当職員ら45人が初動対応力向上を図った。
演習は和歌山県沖を震源とする南海トラフ巨大地震が12月31日午前1時半に発生したと想定。発災から3日以内の災害廃棄物や生活ごみ、し尿収集運搬態勢の確立と仮置き場の選定などの初動対応を訓練した。能登半島地震は1月1日に発生しており、「最も嫌な時期」を設定したという。
市町ごとに五つの班に分かれた参加者は、72時間の流れを2時間で体験。経過とともに寄せられる被害情報を基に、災害廃棄物の運搬ルート計画を作成したり、仮設置き場を設定して、レイアウトと住民への案内を作ったりした。
図上演習後は、活動の指針となる災害廃棄物処理計画について、どの項目をどのように見直すべきかで意見交換した。県の計画は約10年間改訂しておらず、「計画そのものの見直しが必要」という意見も出た。
訓練を担当した保健所の井平達也さんは「主催としては初の試みで、訓練できたこと自体が成果。紀南は大きな被害が予想され、日頃からの訓練で課題を把握し、フィードバックしていかないといけない。継続的に取り組みたい」と話した。
演習は和歌山県沖を震源とする南海トラフ巨大地震が12月31日午前1時半に発生したと想定。発災から3日以内の災害廃棄物や生活ごみ、し尿収集運搬態勢の確立と仮置き場の選定などの初動対応を訓練した。能登半島地震は1月1日に発生しており、「最も嫌な時期」を設定したという。
市町ごとに五つの班に分かれた参加者は、72時間の流れを2時間で体験。経過とともに寄せられる被害情報を基に、災害廃棄物の運搬ルート計画を作成したり、仮設置き場を設定して、レイアウトと住民への案内を作ったりした。
図上演習後は、活動の指針となる災害廃棄物処理計画について、どの項目をどのように見直すべきかで意見交換した。県の計画は約10年間改訂しておらず、「計画そのものの見直しが必要」という意見も出た。
訓練を担当した保健所の井平達也さんは「主催としては初の試みで、訓練できたこと自体が成果。紀南は大きな被害が予想され、日頃からの訓練で課題を把握し、フィードバックしていかないといけない。継続的に取り組みたい」と話した。