「骨格」でも483億円 25年度当初予算案、和歌山県田辺市
和歌山県田辺市は20日、2025年度の当初予算案を発表した。4月に市長選を控えていることから、新規事業を抑えた「骨格予算」。しかし、左会津川流域の浸水対策など継続して取り組んでいるハード事業があるため、市の通常の財布である「一般会計」の総額は483億9千万円(前年度比8・9%増)と、過去2番目に大きい規模となった。新年度予算案を審議する3月市議会は、2月26日に開会する。
一般会計の当初予算規模がこれまでで最も大きかったのは、新庁舎整備が大詰めを迎えていた23年度(487億4千万円)。
骨格予算は、誰が首長でも必要となる経費(義務的経費)や継続事業などを中心に編成している。市長の政策的な判断が必要な新規事業は「肉付け予算」として、6月以降の補正予算に盛り込む。
■新「田辺市」20周年
市は5月、市町村合併から20周年を迎える。これを記念した式典を、10月に開く(286万円)。
また、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」が認定10周年を迎えることから、県やみなべ町と共に記念シンポジウムを開く(市負担分400万円)。
4月開幕の「大阪・関西万博」では、地域産品のPRなどを通じて市の魅力を発信する(1566万円)。
■左会津川浸水対策 本格化
左会津川流域の住宅地である万呂地区では、大雨による浸水被害を過去何度も受けてきた。市はこれまで、移動式排水ポンプ設備を導入するなどしてきたが、より抜本的な対策が必要だとして23年度から農業用水路の改良や排水施設の整備に取り組んでいる。
事業期間は26年度までの予定で、総事業費は約22億円。25年度は工事が本格化することから、14億7230万円を計上した。
また、地滑りの影響で昨年5月から通行止めが続いている下三栖の市道について、復旧工事に取り組む(3億6550万円)。
開館から約30年がたつ市立美術館(たきない町)の空調設備などの改修は、総事業費3億9690万円(うち25年度は1562万円)。
■給食費無償化 継続へ
県の補助制度を活用し、昨年10月から開始した小中学校の給食費無償化事業は、25年度も続ける。無償化にかかる市の負担分は、約1億3千万円の見込み。
コロナ禍の20年度から小中学生に1人1台ずつ配布しているタブレット端末が買い替え時期を迎え、2億5355万円を計上した。
【歳出(支出)】
人事院勧告に基づき職員の給与が引き上げられたことを受け、「人件費」は前年度から5億2700万円(6・3%)増の89億6800万円を見込んでいる。
万呂地区浸水対策などの継続事業の影響で、「普通建設事業費」は31億4800万円(65・3%)増の79億7300万円とした。
【歳入(収入)】
「市税」は82億7800万円。建設業や金融・保険業などの収益が回復していることから、前年度より3億4千万円(4・3%)の増加を見込んだ。
市の「借金」に当たる市債の発行額は59億8500万円。万呂地区浸水対策の本格化などを受け、前年度より29億900万円(94・6%)増えた。
財源不足を補うため、市の「貯金」(財政調整基金・減債基金)から6億8千万円を繰り入れて予算編成した。25年度末の貯金残高は約132億円の見込み。
一般会計の当初予算規模がこれまでで最も大きかったのは、新庁舎整備が大詰めを迎えていた23年度(487億4千万円)。
骨格予算は、誰が首長でも必要となる経費(義務的経費)や継続事業などを中心に編成している。市長の政策的な判断が必要な新規事業は「肉付け予算」として、6月以降の補正予算に盛り込む。
■新「田辺市」20周年
市は5月、市町村合併から20周年を迎える。これを記念した式典を、10月に開く(286万円)。
また、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」が認定10周年を迎えることから、県やみなべ町と共に記念シンポジウムを開く(市負担分400万円)。
4月開幕の「大阪・関西万博」では、地域産品のPRなどを通じて市の魅力を発信する(1566万円)。
■左会津川浸水対策 本格化
左会津川流域の住宅地である万呂地区では、大雨による浸水被害を過去何度も受けてきた。市はこれまで、移動式排水ポンプ設備を導入するなどしてきたが、より抜本的な対策が必要だとして23年度から農業用水路の改良や排水施設の整備に取り組んでいる。
事業期間は26年度までの予定で、総事業費は約22億円。25年度は工事が本格化することから、14億7230万円を計上した。
また、地滑りの影響で昨年5月から通行止めが続いている下三栖の市道について、復旧工事に取り組む(3億6550万円)。
開館から約30年がたつ市立美術館(たきない町)の空調設備などの改修は、総事業費3億9690万円(うち25年度は1562万円)。
■給食費無償化 継続へ
県の補助制度を活用し、昨年10月から開始した小中学校の給食費無償化事業は、25年度も続ける。無償化にかかる市の負担分は、約1億3千万円の見込み。
コロナ禍の20年度から小中学生に1人1台ずつ配布しているタブレット端末が買い替え時期を迎え、2億5355万円を計上した。
【歳出(支出)】
人事院勧告に基づき職員の給与が引き上げられたことを受け、「人件費」は前年度から5億2700万円(6・3%)増の89億6800万円を見込んでいる。
万呂地区浸水対策などの継続事業の影響で、「普通建設事業費」は31億4800万円(65・3%)増の79億7300万円とした。
【歳入(収入)】
「市税」は82億7800万円。建設業や金融・保険業などの収益が回復していることから、前年度より3億4千万円(4・3%)の増加を見込んだ。
市の「借金」に当たる市債の発行額は59億8500万円。万呂地区浸水対策の本格化などを受け、前年度より29億900万円(94・6%)増えた。
財源不足を補うため、市の「貯金」(財政調整基金・減債基金)から6億8千万円を繰り入れて予算編成した。25年度末の貯金残高は約132億円の見込み。