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2024年12月22日(日)

【動画】開放感あふれる温泉 仙人風呂オープン、和歌山県田辺市本宮町

自然に囲まれた仙人風呂を満喫する観光客ら(1日、和歌山県田辺市本宮町で)
自然に囲まれた仙人風呂を満喫する観光客ら(1日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の川湯温泉で1日、川底から湧き出す温泉を利用した露天風呂「仙人風呂」がオープンした。観光客らが大自然に囲まれた開放感あふれる風呂を楽しんでいる。期間は来年2月28日まで。

 温泉街を流れる大塔川に開設している仙人風呂は、1985年から熊野本宮観光協会などが造っており、冬の風物詩になっている。大きさは、横幅約24メートル、奥行き約12メートルで、深さは約60センチ。川底から73度の湯が湧いており、川の水を引き入れ、温度を40度前後に調整している。

 1日に開湯式があり、地元関係者らが仙人風呂にお神酒を注ぐなどして今季の安全と繁栄を祈願した。  大阪府富田林市から息子3人を連れて来ていた勝島美穂さん(33)は「子どもたちに入らせてあげたいと思って来た。みんな楽しんでくれているようで良かった」と喜んでいた。

 仙人風呂実行委員会の芝伸一委員長(65)は「今年は仙人風呂を始めて40回目の節目。今年も無事故で安全に楽しんでもらいたい」と話した。

 仙人風呂の開設時間は午前6時半~午後10時で、入浴は無料。入浴するには水着などの着用が必要で、せっけん類は使用できない。飲食は禁止。

 毎週土曜の午後8時~10時には、風呂の縁を灯籠で囲う「湯けむり灯籠」がある。雨天中止。

 来年1月19日には「新春!仙人風呂かるた大会」の開催を予定している。

 問い合わせは熊野本宮観光協会(0735・42・0735)へ。