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2024年11月18日(月)

【動画】八咫の火祭り幻想的 和歌山・田辺市本宮町

「八咫の火祭り」でろうそくに火がともされた御幸道を練り歩く時代行列の女性ら(和歌山県田辺市本宮町で)
「八咫の火祭り」でろうそくに火がともされた御幸道を練り歩く時代行列の女性ら(和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町で12日、「八咫(やた)の火祭り」(実行委員会主催)が開かれた。世界遺産登録20周年を迎えた熊野本宮大社の旧社地・大斎原(おおゆのはら)へと続く御幸道などを時代行列が練り歩き、夕暮れの熊野本宮は幻想的な雰囲気に包まれた。

 八咫の火祭りは熊野の神の使いとされる「八咫烏(やたがらす)」が神武天皇を目的地へと導いたことにちなみ、人々を幸福に導く「導きの祭り」として開いており、今回で23回目。

 午後5時から本宮大社で火起こし神事をした後、大鳥居がそびえる大斎原に向け、白張が担ぐ「炎の神輿(みこし)」のほか、平安衣装や山伏の姿をした総勢約50人の時代行列が出発。約200本のろうそくに火がともされた御幸道などを練り歩いた。

 大斎原では神事に続いて地元・奥熊野太鼓が演奏を披露。最後に、大斎原そばの河原から花火が打ち上げられた。

 友人に誘われて参加したという大阪府箕面市の女性(50)は「平安衣装を着たのは初めてで、いにしえの熊野詣でを感じることができた。これを機に熊野古道歩きにも挑戦したい」と話していた。