和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年01月16日(木)

酷暑で不足、献血協力を

献血バス内で献血に協力する男性(和歌山県田辺市稲成町で)
献血バス内で献血に協力する男性(和歌山県田辺市稲成町で)
 今夏は酷暑の影響で献血に協力する人が減少している。輸血用血液製剤は長期間保存できないため、年間を通じて安定的に確保することが重要。県や日本赤十字社は各地で街頭啓発し、協力を呼びかけている。

 和歌山県赤十字血液センター紀南出張所によると、例年夏と冬に血液の在庫が不足する。2022年度の県内献血者数は4万2401人で、月別では8月が最も少なく3252人だった。長期休暇などで学校や企業からの協力が得にくいことも要因という。

 週末は商業施設などに献血バスが出張しているが、「暑さの影響だろう。来店者自体が少ない。13~15日の3連休も、一定の協力者はいるが、気候の良い時に比べるとかなり少なかった」と話す。

 15日に田辺市内で献血に協力した印南町の男性(34)は「社会貢献でき、自身の健康状態を知ることができる。今回は3年ぶりだが、これからも都合がつけば協力したい」と話した。

 厚生労働省と県、日本赤十字社は7月を「愛の血液助け合い月間」として、啓発を強化している。

 28日には田辺市稲成町のオークワパビリオンシティ田辺店で献血キャンペーンを行う。午前10時~正午、午後1時~4時半。