和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月11日(金)

学生の「お薦め」百貨店で 和歌山県田辺市の店舗で商品選び、9月に販売

商品について説明を読んだりメモを取ったりする和歌山大学の学生(和歌山県田辺市湊で)
商品について説明を読んだりメモを取ったりする和歌山大学の学生(和歌山県田辺市湊で)
 和歌山大学の学生が選んだ「和歌山のお薦め商品」を販売するイベントが9月18~23日、大阪市の阪神百貨店梅田本店で開かれる。和歌山県紀南地方の商品も売ろうと、和歌山大生9人がこのほど、田辺市湊のJR紀伊田辺駅前にある田辺エンプラスを訪れ、イベントに出す店内の商品を選んだ。

 イベントは、和歌山大の卒業生である阪神百貨店のバイヤーから「和歌山グルメの企画を大学生と一緒にできないか」という提案があり、2022年から毎年開いている。期間中は梅田本店1階のイベントスペース「食祭テラス」を会場に、県内から10社ほどが出店する予定。

 田辺エンプラスでは、学生らが2階のワークスペースに集まり、施設を運営するまちづくり会社「南紀みらい」の職員から説明を聞いた。1階の店舗では地元の産品を見て回り、イベントに出したい品を選んだ。写真やメモをとったり、気になった味の梅干しを試食したりする学生もいた。

 それぞれ一押しの商品を選び、龍神産シイタケを使った「しいたけ節」や、和歌山発のクラフトコーラ「NAGO COLA」などを挙げた。南紀みらいの職員が取りまとめ、イベントにどの商品を並べるか検討する。

 学生らは、イベント当日の売り方についても意見を交換した。売り場に和歌山県の地図を置き、商品がどこで作られたのか視覚的に分かりやすくする案や、商品別に担当者を付けて詳しく説明する案などが出た。

 観光学部2年の飯島颯大さん(19)は「昨年も参加した。商品の知識をより深めてもっと説明し、買ってもらえるようにしたい」と話し、同学部3年の小林聖弥さん(20)は「参加は同じく2回目。親戚がスーパーでバイヤーをしており、幼い頃から興味があったので参加した。前回の内容を工夫してより良いものにしたい」と話した。