和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

ジムで健康づくり 高齢者のサークル始動、和歌山・みなべ

運動機器を使ってトレーニングをする高齢者(和歌山県みなべ町芝で)
運動機器を使ってトレーニングをする高齢者(和歌山県みなべ町芝で)
 和歌山県みなべ町で1~3月に開かれた高齢者向けトレーニング教室をきっかけに、受講者らによるトレーニングの自主サークルが今月発足した。毎週1回、同町芝の町社会福祉センター「はあと館」で活動する。参加希望者を歓迎しており、「いつまでも生き生きと元気に過ごすため、一緒に体を動かそう」と呼びかけている。


 教室は、町内に在住する65歳以上対象の介護予防運動教室として、町地域包括支援センターが3カ月間で10回にわたって開いた。健康づくりを目指し、運動機器を使ってトレーニングをする教室で、女性20人、男性4人の計24人が受講した。

 受講者は、健康運動指導士の中図弥生さん(みなべ町東吉田)から教わって、ストレッチ(柔軟体操)から始まり、ランニングマシンやトレーニングバイク、腕や足、腹筋などを鍛える運動機器を使ってトレーニングを実施。頭の体操や交流会もした。70歳代が多く、最高齢は84歳の女性。

 終盤には効果を確認するため、片足立ちや30メートル早歩き、スクワット運動など体力測定をした。町地域包括支援センターの担当職員によると、受講者全員の平均(運動機能年齢)ではマイナス5歳となり、最も若返ったのは76歳の男性で、58・7歳から43・9歳になった。

 みなべ町東岩代の中本英紀さん(83)は「働いていたころはテニスをしていたが、退職後、運動は何もしていない。トレーニングを始めて体が軽くなった感じがする」。中図さんは「筋肉は何歳になっても鍛えることができる。放っておけば年齢とともに衰えてくるので、少しずつでもトレーニングを続ける必要がある。転倒防止になり、免疫力を高めることにもつながる」と話す。

 自主サークルの名前は「みなはぴ自主トレーニング」。毎週金曜日午前9時半~11時15分、はあと館2階のトレーニングルームで活動する。町内の運動指導員が指導する。

 5日現在の会員数は26人。教室に通っていなかった人も参加しても構わず、3人が新規で加わった。トレーニングを基礎から教わり、健康づくりだけでなく、仲間づくりもする。

 申し込み、問い合わせは町地域包括支援センター(0739・74・8065)へ。