「村への恩返しに」 和歌山の南部高龍神分校野球部、高齢化で困難な作業手伝う
南部高校龍神分校(和歌山県田辺市龍神村安井)の硬式野球部員11人がこのほど、地域への貢献活動の一つとして、龍神村福井の「芝向水路」にふたを設置する作業を手伝った。山の中腹を通る水路にふたを設けるため、手作業でプラスチック製の板計450枚を運んだ。
芝向水路は延長約4・8キロで、福井地区の水田などに水を供給している。管理している「芝向水利組合」(鈴木直孝組合長)によると、水路は落ち葉や土砂などで詰まることがあり、これを防ぐために4年間かけて計1600メートルの区間にふたを設置することにした。
ただ、ふたに使用する板は人力で運ぶ必要があり、高齢の組合員だけで作業を進めるのは難しいことから、龍神分校の野球部員に作業を手伝ってもらえないか依頼したという。
ふたに使用する板はプラスチック製で幅約50センチ、長さ約1・3メートル。運搬作業は2回目。前回は昨年5月に約700メートル分の板600枚を野球部員らが運んだ。今回は約500メートル分の450枚を、組合員らとともに山道に1列に並び、バケツリレーの要領で山の中腹まで運び上げた。
野球部3年の山本晴君(17)は「思っていたよりも傾斜がきつく、大変な作業だった。今年の夏も、たくさんの龍神村の皆さんに応援していただいたので、こういう形で恩返しができてよかった。良い経験になった」と話した。
鈴木組合長(76)は「高齢化で難しい作業だったので、高校生に手伝ってもらえて本当にありがたい。大変うれしく、感謝の気持ちでいっぱい。龍神村に龍神分校があるからこそ、できている取り組みだと思う」と語った。
芝向水路は延長約4・8キロで、福井地区の水田などに水を供給している。管理している「芝向水利組合」(鈴木直孝組合長)によると、水路は落ち葉や土砂などで詰まることがあり、これを防ぐために4年間かけて計1600メートルの区間にふたを設置することにした。
ただ、ふたに使用する板は人力で運ぶ必要があり、高齢の組合員だけで作業を進めるのは難しいことから、龍神分校の野球部員に作業を手伝ってもらえないか依頼したという。
ふたに使用する板はプラスチック製で幅約50センチ、長さ約1・3メートル。運搬作業は2回目。前回は昨年5月に約700メートル分の板600枚を野球部員らが運んだ。今回は約500メートル分の450枚を、組合員らとともに山道に1列に並び、バケツリレーの要領で山の中腹まで運び上げた。
野球部3年の山本晴君(17)は「思っていたよりも傾斜がきつく、大変な作業だった。今年の夏も、たくさんの龍神村の皆さんに応援していただいたので、こういう形で恩返しができてよかった。良い経験になった」と話した。
鈴木組合長(76)は「高齢化で難しい作業だったので、高校生に手伝ってもらえて本当にありがたい。大変うれしく、感謝の気持ちでいっぱい。龍神村に龍神分校があるからこそ、できている取り組みだと思う」と語った。