【動画】秋の味覚、モクズガニ漁 上海ガニ近縁で美味、和歌山の富田川
和歌山県田辺市中辺路町などを流れる富田川で、高級食材として知られる上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)と近縁関係にあるモクズガニの漁が、シーズンを迎えている。餌を入れた籠を川底に仕掛けて捕まえる漁で、秋の味覚として親しまれている。
富田川漁協の理事でもある山中勝治さん(71)=中辺路町栗栖川=は今シーズン、5日ごろから漁を始めた。基本的に夕方、魚のあらを入れた仕掛けを川底に沈め、朝方に回収。27日は二つの籠を川から上げたところ、小さなカニは逃がして甲羅の幅が最大7・5センチほどのモクズガニ8匹を漁獲した。山中さんは「毎年秋になってこの漁ができるのを楽しみにしており、今年は豊漁に感じる。塩ゆでにしたモクズガニは身もみそも卵もおいしいし、炊き込みご飯にしても最高」と笑顔を見せた。10月中頃まで続ける予定。
富田川漁協では稚ガニの放流にも取り組んでおり、小さいサイズは逃がすといったルールを設けて資源を守っている。漁期は9月1日~12月末で、遊漁料として年券3300円が必要。
県立自然博物館(海南市)によると、モクズガニは最大で甲羅の幅が10センチほどになるとされ、雄よりも雌の方が大型になる傾向がある。体は緑がかった褐色で、はさみに黒い毛がびっしり生えているのが最大の特徴。
国内では北海道から琉球列島、小笠原諸島に分布。寿命は3~6年といわれ、成体は河川淡水域から汽水域まで広く生息する。県内では9~11月ごろに海へ下り、春ごろまで産卵して死ぬ。ふ化した幼生は海域で分散してから河口域へ入り、稚ガニが河川を遡上(そじょう)するという。
富田川漁協の理事でもある山中勝治さん(71)=中辺路町栗栖川=は今シーズン、5日ごろから漁を始めた。基本的に夕方、魚のあらを入れた仕掛けを川底に沈め、朝方に回収。27日は二つの籠を川から上げたところ、小さなカニは逃がして甲羅の幅が最大7・5センチほどのモクズガニ8匹を漁獲した。山中さんは「毎年秋になってこの漁ができるのを楽しみにしており、今年は豊漁に感じる。塩ゆでにしたモクズガニは身もみそも卵もおいしいし、炊き込みご飯にしても最高」と笑顔を見せた。10月中頃まで続ける予定。
富田川漁協では稚ガニの放流にも取り組んでおり、小さいサイズは逃がすといったルールを設けて資源を守っている。漁期は9月1日~12月末で、遊漁料として年券3300円が必要。
県立自然博物館(海南市)によると、モクズガニは最大で甲羅の幅が10センチほどになるとされ、雄よりも雌の方が大型になる傾向がある。体は緑がかった褐色で、はさみに黒い毛がびっしり生えているのが最大の特徴。
国内では北海道から琉球列島、小笠原諸島に分布。寿命は3~6年といわれ、成体は河川淡水域から汽水域まで広く生息する。県内では9~11月ごろに海へ下り、春ごろまで産卵して死ぬ。ふ化した幼生は海域で分散してから河口域へ入り、稚ガニが河川を遡上(そじょう)するという。