和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

【動画】「銀河」を満喫 JR西日本が和歌山で観光特急のミニツアー

乗車体験ができるミニツアーに参加し、記念撮影を楽しむ参加者(特急「銀河」の車内で)
乗車体験ができるミニツアーに参加し、記念撮影を楽しむ参加者(特急「銀河」の車内で)
 JR西日本の観光特急列車「WEST EXPRESS(ウエスト エクスプレス)銀河」の魅力に触れるミニツアーが23日にあり、和歌山県内外から訪れた親子連れ約100人が、新宮駅から2時間余りの乗車体験を楽しんだ。JR西日本和歌山支社が今回初めて企画。募集人数に対する申し込み人数の倍率は10倍以上という人気だった。

 銀河は今年9月から、3年目となる紀南コース(京都―新宮駅間)の運行を始めた。6両編成で、京都発が夜行、新宮発は昼行。

 新宮駅から串本町の紀伊田原駅までを往復するミニツアーは、地域住民らと一緒に運行を盛り上げたいと和歌山支社が開催。小学生以下の子どもを含むグループで計約100人を募集したところ、全国各地から千人余りの応募が寄せられたという。

 この日は受付で座席の抽選をした上で、参加者は銀河に乗り込み、列車内の設備を興味深げに見学。銀河は午前10時8分に出発し、車掌のように乗客に呼びかける車内放送や顔出し看板も用意された記念撮影、塗り絵などを体験したり、車窓から紀南地方の風景を眺めたりしながらミニツアーを満喫。オリジナルグッズの販売も盛況だった。

 銀河は紀伊田原駅で折り返し、午後0時半に新宮駅に戻った。新宮駅の外では、和歌山大学きのくに線活性化プロジェクトがプラレールを使った交流イベントを開いた。

 串本町潮岬小学校1年の鶴間光希君(6)はJRの制服を着させてもらって車内放送に挑戦し「ちょっと緊張した。初めて乗れてうれしかった」と笑顔。母・千晶さん(36)によると、以前から町内を走っている銀河の姿を見て乗ってみたいと思っていたという。

 海南市から家族5人で参加した西岡里嘉さん(40)も「銀河に乗るのは初めてで、ネットで募集を見てすぐに申し込んだ。高い倍率だと聞いたので、参加することができてとてもうれしい。家族で楽しい思い出ができた」と話した。

 和歌山支社の松田彰久副支社長(51)は「3年目の運行を盛り上げたいと企画したが、大変大きな反響だった。しょっちゅう開催というわけにはいかないが、皆さんに非常に喜んでいただいたので、今後も機会を捉えて考えていきたい」と話していた。